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コンデジでも3D撮影! 新サイバーショット WX5/TX9

2010年07月08日 18時40分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 ソニーは8日、コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」の新製品「DSC-WX5」「DSC-TX9」など、4シリーズを発表した。中でもDSC-WX5とDSC-TX9では、単眼レンズ一体型としては世界で初めて、3Dの静止画撮影機能を搭載している。価格は全機種オープンプライス。

DSC-WX9

DSC-WX9(ブラック)

DSC-TX9

DSC-TX9(ゴールド)


3Dでパノラマ写真を撮影!
3Dテレビがなくても楽しめる「スイングマルチアングル」

 WX5とTX9は共に、暗所でも高精細な撮影が可能な裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載するコンパクトデジカメである。CMOSセンサーは有効画素数約1220万画素の1/2.3型。WX5は光学5倍ズーム付きのソニー「Gレンズ」を、TX9は光学4倍ズームのカール・ツァイス「バリオ・テッサー」レンズを備える。

 注目の3D写真撮影の機能は、「スイングパノラマ」と呼ぶ技術を利用して実現している。これは、被写体を狙いながらカメラを左右いずれか方向に振りながら連続的に撮ることで、連続撮影した画像を合成して1枚の3D写真を作り出すものだ。3D撮影には2つのモードがあり、「3Dスイングパノラマ」ではパノラマサイズの3D写真を撮影して、カメラ本体からHDMI出力経由で、3Dステレオ映像表示が可能なテレビに3D映像を直接出力する。

 もうひとつの「スイングマルチアングル」は、3Dスイングパノラマとは異なり、カメラ本体や一般的なテレビで表示可能な擬似3Dモードである。スイングマルチアングルでは、被写体を中心に左右に振りながら、15の視点を持つマルチアングル撮影を行ない、撮影した画像はカメラ内部で補正・合成される。

 そして表示の際にカメラを左右に動かすと、下の動画のようにアングルが異なる画像が連続して表示されて、奥行き感を表現する。

 あくまで擬似3Dではあるが、3D対応テレビがなくても撮ったその場で楽しめる利点がある。また、同時に3D写真(16:9でパノラマサイズではない)も自動撮影しているので、3D対応テレビで3D写真としても楽しめる。

 WX5やTX9で撮影した3D写真は、カメラ本体と3D対応テレビを直結して楽しむだけでなく、プレイステーション3用の3D写真表示アプリケーション「プレイメモリーズ」に取り込んでも楽しめる。プレイメモリーズはWX5やTX9だけでなく、すでに発売済みの3D撮影に対応したデジタル一眼カメラ「NEX-5」「NEX-3」(関連記事)の3D写真にも対応している。アプリケーション自体は、9月下旬にPlayStation Storeにて無料提供の予定。


おまかせオートが進化 フルHD動画撮影にも対応

 3D写真の機能に目が行くWX5とTX9だが、コンパクトデジカメ本来の撮影機能も強化されている。暗所に強いExmor Rの特性を生かした「プレミアムおまかせオート」モードを搭載。従来のサイバーショットではモード選択が必要だった「手持ち夜景モード」「人物ぶれ軽減モード」「逆行補正HDR」の各撮影モードが、オート撮影ひとつで自動的に利用されるようになった。これにより、オート撮影しか使わないユーザーでも、美しい写真撮影が楽しめるという。

 また新たな撮影機能として、背景をぼかして被写体を際立たせる「背景ぼかしモード」や、顔の小じわやくすみを除去して、肌を美しく見せる「美肌モード」といった機能を搭載している。

 動画撮影機能も強力で、1920×1080ドットでのAVCHD形式のフルHD動画撮影が可能である。

 両機種とも、メモリースティックとSD/SDHC/SDXCメモリーカードに対応する2つのカードスロットを内蔵。また無線データ転送技術「TransferJet」にも対応する(TransferJet機能を内蔵したメモリースティックが必要)。また、TX9の3.5型液晶ディスプレーは、タッチパネル機能も搭載している。

TX9のカラーバリエーション

TX9のカラーバリエーション。左からダークグレー、レッド、ゴールド

 WX5は5色の、TX9は3色のカラーバリエーションが用意されている。予想実売価格は、WX5が3万5000円前後、TX9が4万5000円前後。発売日は8月7日の予定。

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