通常電圧版Core i3のポテンシャルは高い
すでに書いたとおり、dynabook RX3シリーズには、Core i3-350M(2.26GHz)とCore i5-520M(2.4GHz)を搭載したモデルが用意されている。両CPUともHTT対応で、2コア/4スレッド処理が可能だ。
実際に、バックグラウンドで「スーパーπ」という円周率計算ソフトを走らせて片方のコアの処理能力を占有しながら、エクセルで表作成やWebブラウズを行ってみた。この場合でもレスポンスに大きな支障なく、ストレスを感じずに作業を進められた。
例によってCrystalMark 2004R2のベンチ結果を掲載するが、結果は超低電圧版のCore i7より良好。標準電圧版CPUの高いクロック周波数がパフォーマンスに良い影響をもたらした。
性能面でアドバンテージがある分、気になるのはバッテリー駆動時間だ。「BBench」でキーストロークとWeb巡回をONにして計測した。PC側の設定は無線LANはON、電源プランはWindows 7の設定で「省電力」、輝度は約50%に変更して実施している。
結果は3時間34分50秒。最近のモバイルノートとしては、必要最低限のバッテリー駆動時間を確保している。外出先で本格的に仕事をするということになると、ACアダプターがなければ少々心もとないが、社内の会議や外での打ち合わせなど、点と点のモバイルが中心なら問題ないだろう。
持ち運ぶ際の重量は極力軽く、使うときは高パフォーマンス。バッテリー駆動時間よりも、使い勝手をより優先したいと考えるユーザーに適したノートPCと言えそうだ。
なお、ノートPCは目の前で操作する形になるので、静音性も気になるところである。ファンについては、Web閲覧程度の負荷でも比較的高い回転数で回るため、多少耳につくのは残念なところ。信頼性を考えて、確実に冷却できるよう配慮した設計なのかもしれない。
動作音を液晶ディスプレーの前方約30cmから計測したところ、アイドル時は40dB前後(図書館くらいの静けさ)だが、高負荷時は47.5dB前後(エアコンの室外機よりは小さい程度)だった。防音室での計測ではないため、周囲の雑音も拾っているが、参考までに掲載しておく。
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