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ゼロからわかる最新セキュリティ動向 ― 第9回

消費期限切れOSの利用状況を調査

7月13日でWindows 2000サポート終了!その問題とは?

2010年07月12日 09時00分更新

文● 横川典子/トレンドマイクロ株式会社 マーケティング本部 エンタープライズマーケティング部 担当課長代理

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2010年7月13日(米国時間)は、Windows 2000のサポート終了日だ。サポートが打ち切られたOSは「レガシーOS」と呼ばれ、企業では頭の痛い問題として注目を集めている。サポートするハードウェアがなくなるなどの問題もあるが、企業としてもっとも重要視すべきは、セキュリティ問題だ。本稿では4回に渡り、レガシーOSの実状とセキュリティの問題点、そしてその解決策について述べる。第一回の今回は、気になる「隣のあの企業のレガシーOS事情」について迫りたい。

2010年、レガシーOSの真実
トレンドマイクロ調査に見るユーザー像とは

 Windows 2000が注目を集める中、トレンドマイクロは2010年3月に、公共団体を含む企業(以下、企業)に所属する情報システム担当者412人を対象としたWebアンケートを行なった。調査目的は、企業におけるレガシーOS利用の実態の把握だ。この調査の結果から、気になる「隣の企業」の実情が見えてくる。

Windows 2000 - 実際の利用状況は?

 まず問題となるのは、レガシーOS全般の利用状況だ。ずばり、利用状況を聞いてみた(図1)。すると、何と42.2%が、サポート切れOSであるレガシーOSの利用を行なっている。

図1 企業におけるサポート切れOSの利用状況

 また、問題のWindows 2000 (今回はサーバーのみ)の利用状況に関しては、半数を超える55.3%が利用をしていることがわかっている(図2)。

図2 Windows 2000 Serverの利用状況

 この調査は2010年3月に行なわれたものであり、この時点でWindows 2000は「レガシーOS」ではない。立派な現役OSだ。しかし、移行の期間を考えていただきたい。皆さんの企業でシステム入れ替えを行なう際、どれだけの時間が必要になるだろう?すでに着手していた企業はともかく、何の計画もない企業には、次の調査結果に着目してほしい。

レガシーOSの抱える「危険」

 OSのサポートが切れていても、障害が発生しなければ問題はないかもしれない。これは、賞味期限れの食べ物を食べたからといって、必ずお腹を壊すとは限らないようなものだ。しかし、食中毒を起こして、痛い目にあってからでは遅いのだ。

 実際、「賞味期限切れ」のレガシーOS利用企業と、現役OS利用企業に、ウイルス感染経験の有無を聞いてみた(図3)。結果、レガシーOSを使っている場合、現役OS利用に比べ、ウイルス感染経験が2倍にも上ることがわかった。賞味期限切れは意外と危険性が高いことがご理解いただけただろうか?

図3 ウイルス感染の経験

(次ページ、隣のお家事情―なかなか移行できない理由 )


 

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