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プライベートクラウドへの対応を大幅強化!

ITリソースのプールを効率化する「JP1」の最新版

2010年06月29日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月28日、日立製作所はプライベートクラウドへの対応を強化した統合システム管理ツール「JP1」の新バージョンを発表した。おもにプライベートクラウドで利用されるITリソースプールの効率的な管理を実現する。ITリソースプールの統合管理を実現する新製品のほか、仮想化環境の管理、構成管理、運用支援などを実現する各種ツールが追加された。各製品の詳細は以下のとおり。

JP1/IT Resource Management
仮想化されたマシンの空き状況確認や予約、配備、実績確認などITリソースプールの管理サイクルを一元的に行なうツール。異なるOSやハイパーバイザーが混在した環境でのリソース管理も統合的に行なえる特徴を持つ。サーバーへのエージェントも不要。価格は15万7500円(税込)で、9月30日出荷予定。

JP1/IT Resource Managementによるリソース管理サイクルの効率化(同社サイトより抜粋)

JP1/Integrated Management - System Center Virtual Machine Manager
Hyper-Vの仮想環境を管理するツールで、マイクロソフトとの協業により実現したもの。JP1のモニタリング製品群の監視結果に基づいた、仮想マシンの生成やリソース割り当ての変更を直接行なえる。JP1/IT Resource Managementを使った、ITリソースの検索や予約、割り当て管理も可能。価格は15万7500円(税込)からで、6月30日出荷予定。
JP1/Integrated Management - Universal CMDB Advanced Edition
システムの構成を可視化し、変更箇所を管理するための構成管理データベース製品で、ヒューレット・パッカードとの協業により開発された。構成変更による影響を事前にシミュレーションできるほか、仮想化されたリソースの変更管理におけるハードウェア、ソフトウェア等の影響も把握できる。価格は504万円(税込)からで、6月30日出荷予定。ジョブ管理と連携し、バッチ処理などへ与える影響を事前に把握する「JP1/Integrated Management- Universal CMDB Adapter for JP1/AJS3」も提供される。価格は105万円(税込)からで、6月30日出荷予定
JP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation
運用管理者が業務担当者ごとに必要な管理権限のみを付与し、担当業務のみ現場で実行・管理できるツール。特定部門の集計業務などを運用管理者に委任せず、自らの範囲で任意のタイミングで実行できる。予約確認、業務実行、業務監視、結果確認など一連の操作に関して、操作しやすいGUIを提供する。価格は20万7900円(税込)からで、6月30日出荷予定。

業務担当者ごとに管理権限を渡し、自身の範囲で業務を実行できる(同社サイトより抜粋)

 製品は7月22日(木)~23日(金)まで開催される「日立uVALUEコンベンション2010」でも披露される。

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