このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第20回

iPhone 4の良さを、興味津々の人にプレゼンする技

2010年06月29日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

購入を迷っている人の背中を押す技

 iPhone 4が気に入ったなら、最後に確認しておきたいのが価格だ。新規契約やMNPの場合、16GBを分割払いするなら端末の実質負担金は0円/月、32GBなら480円/月。機種変更(買い増し)の場合は、契約期間による。しかし「新SPB」(新スーパーボーナス)で契約している端末なら、期間を問わず2年以上と同じ扱いになるので、新規契約と同等の内容になる。

 通信料金は4410円(最大)と「S!ベーシックパック(i)」の315円を足して4725円かかる。つまり、2年以上前のケータイや新SPB契約のiPhoneなどを利用しているなら、機種変更でも「端末代金は実質0円、通信料金とホワイトプランでを併せて5705円。通話料金はこれまでと同じ」となる。すでにウェブやSNS、メールの閲覧のためにパケ放題のようなプランに入っているなら、コスト上のデメリットはほとんどない。

 なお新SPB契約ではなく、さらに契約期間が短い場合は、月月割の金額が下がる。例えば1年6ヵ月以上なら、1920円のところが1720円に下がる。1年以上なら1220円、6ヵ月以上なら920円となる。この場合は、番号が変わってしまうが、新規での契約を検討してもいいだろう。


まだまだ魅力がつきないiPhone 4

 iPhone 4はCPUに、アップル独自のA4プロセッサーを搭載しており、動作が高速になっている。重い処理をするアプリほど、その性能を体感できる。筆者がこの半年ほど、毎日1時間以上プレイしている「UniWar」(115円)という大戦略系シミュレーションゲームがある。この起動時間やコンピューターのターンが、iPhone 4では格段に短くなっているのだ。例えば、起動時間が3GSでは約7秒のところが、iPhone 4では約4秒。半分とまではいかないが快適だ。3GSユーザーに並べて起動して見せたら、購入を決断した人がいたのも頷ける。

修行のように毎日プレイしている「UniWar」

修行のように毎日プレイしている「UniWar」

 ほかにも、写真に付いているジオタグを元に、撮影場所をGoogleマップ上にポイントしたり、通話時にノイズキャンセルが動作するなどウリは多い。相手のニーズを汲んで、iPhone 4のよさを教えてあげよう。ちなみに、マルチタスクは今のところ、「履歴から起動できる」程度のメリットしかないが、そのうち対応アプリがそろってくるはずだ。

 iPhoneは急速にシェアを伸ばしている。オープンなプラットフォームを持つAndroidが勝つと見る人も多いが、筆者はビギナーにやさしく、すでにエコシステムができあがっているiPhoneが優勢に進むと思う。少なくとも、数年で廃れてしまうことはないので、自信を持って勧めていいだろう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。


前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン