問題のソフトウェアキーボードをチェック!
libretto W100で誰しも気になるのは、「ソフトキーボードは使い物になるのか?」だろう。今回はあくまで試作機なので、細かい反応などは製品と異なる可能性があるが、試作機レベルでも試用した編集部員たちは「意外に使えるじゃないか」と評価している。
反応が機敏かつ正確で、狙ったところにきちんと反応してくれるのも高評価の理由のひとつだが、特に大きなポイントは、ソフトキーボードをタッチすると画面が「ブルッ」と小さく振動する機能があることだ。これにより、指のタッチがきちんと「認識された」と体感できるので、「タイプした実感」が指への反応としてはっきり伝わってくる。これはなかなか優れものだ。もちろん振動機能が不要なら、オフにできる。
ソフトキーボードの配列は、テンキーのみと合わせて6種類もある。これだけあれば、好みに合う配列もひとつくらいは見つかるだろう。
ちなみにIMEとして、標準で「ATOK 2010」を搭載している点もポイントだ。iPadやiPhoneのソフトキーボードもよくできているが、IMEとしての変換効率ではATOKにかなわない。IMEを自由に選択できるのもWindowsプラットフォームゆえの利点だろう。
Windows 7での「タッチの使いにくい点」をうまくフォロー
タッチパネルディスプレーのWindows 7/Vistaパソコンを触ったことのある人ならわかるかと思うが、現在のWindowsはiPhone/iPadなどと比べると、タッチでは使いにくいと感じる面は少なくない。小さなボタンやスクロールバーを押したり、ウインドウの移動やサイズ変更など、狭い範囲での正確な操作を求められる場面が多いためだ。
また、libretto W100は画面が上下に分割されているので、例えば「上画面から下画面にウインドウを動かしたい」といった場面で、タッチ操作でどうすればいいのか戸惑うこともある。
だがlibretto W100では、そうした「Windowsタッチの弱点」「上下2分割された高精細な画面」という特徴を研究し、それを使いやすく改善する工夫が盛り込まれている。
「画面を直接タッチするのではどうしても使いにくい」という場合には、ソフトタッチパッドを表示して操作することもできる。これなら通常のノートと変わらない操作感が得られる。ソフトタッチパッドの位置やサイズは変更可能だ。
OSの限界やハードウェア特性に合わせて、タッチ操作を使いやすくするこうした細やかな心遣いは、さすがに「ノートの東芝」といったところだろう。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ