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ネットは「アニメの全体」学べる小さな社会 「眼鏡」監督に聞く

2010年06月26日 14時00分更新

文● ノトフ

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仕事が終わってからもアニメ作りやるような人を

―― irodoriのメンバーは、それぞれにキッチリした役割がありますよね(公式サイト)。こういう少人数のチームだと、みんなオールラウンダーでやってそうなものですが、最初から役割をきめて人を集めたんですか?

たつき そうですね。今のチームに足りないところを考えながら、半年一年くらい黙々と作ってると、ポコッとそういう人が出てくる。すかさずガッと捕まえるって感じです。

スタッフのプロフィール

―― そこでたつきさんはどんな役割を?

たつき みんなで何かやろうってなったとき、頓挫する理由って、1つのパートを完全に誰かに依存することだと思うんですよ。人に頼みつつも、最後の最後で間に合わないってときは、自分で処理できると違いますよね。ぼくはそういう立ち位置でやってます。

―― なるほど、専門のみなさんにキャラクターデザインをやってもらったり、背景作ってもらって。それをまとめつつ、足りないところに力を注いでいくと。そんな複雑なことをやりながら、毎月決まった日にアップするのは大変じゃないですか?

たつき 毎月20日にアップすると決めてるんですが、毎月19日は吐きそうになりますね。平日だったりすると、そのあと会社に行かないといけないし(笑)。

―― キッツいっすねー(笑)。周りのメンバーもよく音をあげませんよね。

たつき 最初にメンバーを選ぶときに、なるべく変態っぽい人を選びました(笑)。こいつはモノ作るのやめられないなって人から声をかけてますね。

―― 一生、何か作りつづけるような人たちですね。

たつき 作品作りが性(さが)になっているような人をなるべく選んだ結果、見事に変態ばっかり(笑)。仕事終わってからも、制作するんですもん。

キャラクターデザインは平安さんのお仕事

―― すぐお金になるモノでもないし、ほんと、好きな人じゃないとつづけられないですね。

たつき それでも、お話がしっかりあって、楽しんでもらえるモノがキープできるといいですね。

―― そのためには何が必要ですか? irodoriみたいにつづけていくためには。

たつき 作ったものを見てほしいって気持ちは誰でも持っていると思うので、気軽にジャンジャンやってみることじゃないでしょうか。

―― それは普段、仕事でやっている映像制作とは真逆ですよね。

たつき プロになると、簡単に発表はさせてもらえないですよね。思いついてから作るまで、時間がかかるわけですよ。そういうところがクオリティにつながっているとは思うんですけど、昨日思いついて今日作ってみたよっていうものも、出していきたいじゃないですか。そういうスタイルは楽しんでいきたいです。

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