このページの本文へ

赤外線撮影機能も搭載

7000円台でも多機能なデジカメ「EZ Digital F537IR」

2010年06月22日 12時00分更新

文● 周防克弥

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

トイデジカメとは思えない多彩な機能

 搭載する撮像素子は1/3.2型、有効画素数503万画素のCMOSセンサー。記録メディアにはSDメモリーカードを採用し、SDHCカードにも対応する。記録画素数は最大で12M相当の4032×3024ドットが選択可能なほか、5M相当、3M相当、1M相当での記録ができる。12M相当での記録は画像の拡大処理を行なうため、基本的には使用する必要性はないだろう。

 動画撮影も可能で、解像度は720×480ドット/640×480ドット/320×240ドットの3種類から選択できる。フレームレートは30fps、記録コーデックはMotionJPEGとなる。なお、音声はモノラルだ。

レンズ側の側面にはマクロ切り替えのレバーが備わる。マクロモード時には液晶モニター上に花のアイコンが表示され、マクロモードになっているのが確認できる

レンズ側の側面にはマクロ切り替えのレバーが備わる。マクロモード時には液晶モニター上に花のアイコンが表示され、マクロモードになっているのが確認できる

 レンズは固定焦点、35mmカメラ換算で約40mmに相当する。F値は3.2。撮影距離は通常モード時で約1.2m~無限遠。マクロモード時で約20cmになる。ISO感度はメーカーのスペックではオートのみで最大でISO 200となっているが、実際に撮影したデータのExifデータを見ると最低でISO 50、最大でISO 100になっていた。

 レンズには絞りの機構がないようですべてのデータが開放F値であるF3.2であり、露出の調整はシャッタスピードで行なっているようだ。高感度での撮影ができないが、その分高感度ノイズの心配がない。

 またレンズの明るさF3.2固定なのとシャッタスピードの設定が通常時で1/2秒まで、夜景モード時に3秒までなのでそこそこ暗いシーンでもそれなりに写るだろう。もちろんF3.2で1/2秒でも間に合わない状況では単純に暗く写る。

顔認識機能も搭載。笑顔を検出してシャッターを切る「スマイルシャッター」まで完備する

顔認識機能も搭載。笑顔を検出してシャッターを切る「スマイルシャッター」まで完備する

 撮影モードはシーンを自動的に認識して適性なモードを選択してくれる「オートモード」のほかに、「ポートレイト」「夜景」「逆光」を自動判定する「ベストモード」を搭載。そのほか、「プログラム」「風景」「変形モード」「オークション」「スポーツ」「スマイルシャッター」などを備える。

 オートモードとベストモードで機能が被っているが、通常はプログラムかオートにしておけば問題はない。なお、プログラムオートにしておけばホワイトバランスやカラー効果の設定を変更可能だ。

左が通常モードで右が変形モード。変形モードで撮影すると上限方向に伸びる。顔の丸いとお悩みの人を撮るといい感じになる!?

 面白いのは、静止画時には上記のモードのほかに被写体を縦方向に引き伸ばす変形モードや、記録サイズが1Mに固定されるオークションモードだろう。

 オートフォーカスがないのと感度設定が低く、高感度での撮影が困難ではあるが、その分シャッターのタイムラグは短く、気楽に撮影が行なえる。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン