諦めた人も帰って来てくれればいい
―― 最初に「できるものなら今すぐニコ動に上げたい」ということでしたが、あんまり間をあけると復帰のハードルが高くなるばかりですよ。
小林 やりづらくてしょうがないですよね(笑)。実はアルバムを出そうと思っているんですけど、今の感じだと夏以降になるでしょうね。これだけ長い間、出していなかったんだから、間に合わせで出すのは嫌だから。
―― そういえばボカロでフルアルバム出してないんですよね? 超有名Pなのに。
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| 「ロスト・サマー」 |
小林 「はなとオニキス」※名義ではありますし、こっそり「60th SUMMER OF LOVE」というシングルCDは作ったんですが。アルバムはサイハテの頃から考えていたアイディアがあって、配信じゃなくCDでやる意味も考えているつもりです。それと海外に出たい。海外にこの文化を持って出たらどうなるんだろうと。
※ はなとオニキス : 小林オニキス、はな(a.k.a. うさ)のデュオ・ユニット。アルバムは「ロスト・サマー」(2009)
―― おおっ! それは絵空事ではなくて、現実的なニーズでしょうね。YouTubeに転載されて、なぜかスペインあたりでは人気だし。
小林 それがインターネットのいいところだと思うんです。どんな可能性も諦める必要がないんですよね。諦めずに音楽を続けていける。
―― うんうん、それは確かにそのとおりですね。
小林 だから諦めた人も帰って来てくれればいいと思うんですよ。四本さんはどうなんですか?
―― う……ん?
小林 音楽やられてましたよね?
―― それは、ええと……。
小林 僕はいっぺん諦めている人間で、戻ってこられたのはボーカロイドのおかげです。こういう人はもっといるだろうし、上の世代の人たちが帰って来たら面白いと思うんですよ。70歳のおじいちゃんでも、ボーカロイドを使えば年齢関係ないわけですから。だからやれば面白いと思うんですよね。
―― はい、それでは読者の皆様も一緒に考えてみてください!
著者紹介――四本淑三
1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。
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