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Interop Tokyo 2010レポート ― 第10回

アイピーコア研究所の唯一無比な製品の数々

太陽電池サーバー、100年ストレージ、壊れないHDD

2010年06月14日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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「ふらり立ち寄った定食屋の親子丼がすごくおいしかった!」みたいな体験をさせてくれたのが、ベンチャーのアイピーコア研究所のブース。Interop Tokyo 2010レポートの最後はエッジ立ちまくり、革新性にあふれた同社のサーバーとストレージでしめたい。

太陽電池で動作可能な省電力サーバー

 アイピーコア研究所は2006年に設立されたベンチャーで、産業コンピュータの技術をベースに環境負荷の小さいサーバーなどの開発に取り組んでいる。

 まず紹介したいのは、ネットブック用のCPUであるIntel AtomZを採用することで、超消費電力を実現した小型サーバー「NX51C」だ。CDケースと同じサイズの筐体に、産業用仕様のメインボードやメモリを搭載し、長時間使用に対応する。SSDを採用した場合は、完全に無音で動作するという。

太陽電池と二次電池で動作するNX51C。

 消費電力はなんと10Wで、SSDを用いると基本8W程度で済む。そのため、なんと太陽電池で動作可能になるという。昼間は太陽電池の運用と二次電池への充電を行ない、夜間や悪天候時は二次電池で運用する。こうすることで、商用電力を一切使わず、CO2ゼロを達成できるという。

 会場ではCore2 Duoを採用し、より性能を向上させた「NX52」も展示。実際にワット計で電力を計測して、省電力性能をアピールしていた。

100年運用を目指すアーカイブストレージ

 次に紹介するのは、100年運用を目的にするアーカイブストレージ「LX100System」である。デジタルコンテンツの利用形態で多いWrite Once/Read Manyを前提に、極力HDDの利用を抑え、延命の自動化を実現している。

デジタルコンテンツの長期アーカイブを目的としたLX100の試作機

 100年運用というのは、決して100年壊れないハードウェアを意味するのではない。RAIDのような固有のコントローラやHDDのような記憶装置に固定するのでなく、時代に合わせたストレージの混在を許容し、長期に渡ってデータを保護し続けるシステムを指す。複数のストレージをIP接続し、ブロックではなく、ファイル単位で冗長保存する。新ストレージが追加された場合のデータ移行も自動で行なう。HDDに関しては未使用時は完全に停止しており、手前のSSDやシステムキャッシュにアクセスすることで、レスポンスを確保するという。

 その他、同社は壊れにくいHDDを分解しないで選別する技術を元に、MTBF1000万時間を実現した高品質HDDと、それを搭載したサーバーも展示していた。今後も、こうしたユニークな技術を持つ同社に要注目だ。

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