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狙うはプロ級!? ニコン「D300S」で撮影スキルを鍛え直す 第8回

風景撮影でより広い絵を撮りたい

2010年06月10日 12時00分更新

文● 小林 伸

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お手頃価格の10-24mmと
ついつい遊びたくなるフィッシュアイレンズ

左は18mm、右は10mmの画角。35mmフィルム換算だと27mmと15mm相当の画角となる

12-24mmの12mm(左)と10-15mmの10mm(右)では、狭い場所でこれだけ画角の差がでる。やはり10mmという超広角域の画角は欲しくなる

 12-24mmと10-24mmでは広角側が2mmしか違わないわけだが、12-24mmの開放F値は全域でF4の固定なのに対して、10-24mmはF3.5-F4.5と約一段変化する。さらに10-24mmの画角は15-36mm相当、12-24mmは18-36mm相当(35mmフィルム換算)と、DXフォーマットで1.5倍にしたときの焦点距離にすると3mmの差が出てくる。広角域での3mmの差は結構大きい。

 超広角レンズというと、どうしても周辺の歪みが気になってしまう。筆者所有の12-24mmではまるきりないとはいえないが、かなり補正されていて建築物などの撮影でもかなり重宝している。10-24mmもさらに画角が広くなっているにもかかわらず、歪みの量はさほど気にならないレベルにとどまっている。

 価格は実売価格ベースで10-24mmの方が4万5000円ほど低価格。10万円を切る価格で超広角15mm(35mmフィルム換算)の画角を得られる10-24mmはお勧めだろう。

両脇の樹木で手前の側の木ほどフィッシュアイ独特の歪みが出ている(左)。お寺の山門の柱も同様(右)

 さらに広い画角というわけではないが、10.5mmフィッシュアイはDXフォーマットで対角線180度の画角を得ることができる珍しいレンズである。焦点距離はDXフォーマットなので16mm相当となる。

 そもそもフィッシュアイ(魚眼)とはどのようなレンズだろう。魚が水面下から水面上を見上げたときの水上の景色の見え方からくるもので、主に「円周魚眼」と「対角線魚眼」の2種類の魚眼レンズがある。

 この10.5mmフィッシュアイは、対角線魚眼と呼ばれる、撮像面の対角線上に180度の画角を持った魚眼レンズとなっている。対角180度という画角のため、画面の周辺部分は大きく歪んで写る。しかしこの歪みの効果が面白く、ついつい遊んでしまうレンズである。

最短撮影距離近辺で植え込みに咲いていたツツジを撮影。それでも周辺の状況まで画面内に入ってしまうのが魚眼の特徴

最短撮影距離近辺で植え込みに咲いていたツツジを撮影。それでも周辺の状況まで画面内に入ってしまうのが魚眼の特徴

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