6.iPhoneOS 改め iOS4
さらにビジネス向けには、以下の点での強化がうたわれた。
- Even bettert data protection(従来より高度なデータ保護機能の搭載)
- Mobile device management(iPhoneなどモバイルデバイスの集中管理機能)
- Wirless app distribution(WIFIを使ったアプリケーションの配布)
- Maultiple exchange accounts(複数のExchange アカウントのサポート)
- Exchange server 2010(Exchange Server 2010の対応)
- SSL VPN support(SSLによるVPN接続のサポート)
特に複数のExchange Serverサポートは重要だ。GmailなどとiPhoneの同期は、Exchange Serverへの接続機能を流用して作られている。これまではExchange Serverへのアカウントは1つに限られていたため、例えば個人のGmailアカウントと会社のExchange Serverアカウントを持っていると、一方しか同期できなかった。
その両方が使えるようになったうえ、「メール」にUnified Mailbox機能が加わったので、仕事もプライベートも、ひとつのiPhoneで一目で見通せるようになった。
なお「IOS」といえばシスコが出すルーターのOSの呼称であったが、名称の利用については相互に合意ができている(関連リンク)
7. iBooks for iPhone 4
iBookStore については「書籍の購入」であること、サブスクリプション(定額で一定期間の使用)ではなく、あくまで購入であることを強調していた。
日本国内でもNTTドコモが支援していた「Napstar Japan」のように、大手の有償配信サイトが撤収した事例がある。サブスクリプションの場合、配信サイトが終了すると、これまで支払った金額にかかわらずコンテンツにもはやアクセスできなくなる。
一方、iTunes StoreやiBooksStoreでは、コンテンツはダウンロードされて手元のMacやiPad、iPod、iPhoneに残っているため、仮にオンラインストアがなくなっても、購入した払ったコンテンツは失われない。
iTunes Music Store の開始当初から ジョブズは「人々は借りたいのではない、所有したいんだ」と言い続けていたが、iBookStoreでもその方針がまったくぶれていないのだ。