WiMAXサービスを展開するUQコミュニケーションズは、7月1日に正式サービス1周年を迎えるにあたり、都内で発表会を開催。同社のサービスが利用できる無線ルーターに対し「WiMAX Speed Wi-Fi」というブランドを付与して展開していくことを発表した。
新社長の就任を予定している野坂章雄氏は、UQ WiMAXの価値として「外でも家の中でも使える便利さ」「速度が速くてストレスが無い快適さ」「業界最安、かつシンプルで安心して利用できる料金」の3つを挙げた。
実際、日経BPによるモバイルブロードバンドの顧客満足度の調査では、速度面と価格面ではNo.1の評価を得たという。一方でまだまだ不満が大きかったのはエリア面。2009年度で7013局まで展開した基地局は2010年度中にさらに8000局を追加。特に首都圏の通勤路線の整備を進めていきたいとした。
2010年8月に実行速度で下り30Mbpsのチューニングを実施。また次世代WiMAXであるIEEE802.16mについては、今年度中にフィールドテストを開始し、2012年には正式にリリースを行なう予定である。その際は下り最大330Mbpsが実現されるとのことだ。
通信デバイスがオープンなのもWiMAXの特長。今後はタブレット機器などノンPC以外のネット接続も重要になってくる。そこで現在注目を集めているモバイル無線ルーターについて、同社は「WiMAX Speed Wi-Fi」と名付けて積極的に打ち出していく。
今回の発表会では新製品も2製品発表された。ソフトアンドハート「egg」、シンセイコーポレーション「URoad-7000」で、ともにバッテリを内蔵し、外出先で無線LANを通じてWiMAXの回線を利用できる。垂直統合型の3Gのサービスと異なり、水平分業型モデルのWiMAXだからこそオリジナリティを持った製品が各社からリリースされていると、そのメリットをアピールした。
なお、UQ WiMAXの1周年を記念して、同社の「UQ Flat」「UQ Step」を新規で契約するユーザーを対象に、データ通信アダプタを半額で提供するサービスも開始している。キャンペーン期間は8月22日まで。