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いよいよ発売!! iPad総力特集 第9回

iPadで「できるかな」? 5つの用途でチェック!!(後編)

2010年06月08日 12時00分更新

文● 林佑樹(@necamax)、広田稔 協力●倉西誠一(@kararemichi

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5.ゲームマシンとして仕立て上げたい

 iPhone/iPod touchのアプリを見てみると、ゲームが一大ジャンルとして定着している。では、発売されたばかりのiPadではどうなっているのだろうか?

 当たり前だがiPadはiPhoneに比べて画面が大きく、解像度も高い。この画面サイズでゲームを遊ぶというのは、明らかにiPhoneとは別の体験をもたらしそうだ。

 ということで「餅は餅屋」とばかりにここでは、ASCII.jpの「Mac/iPod」タブにiPhoneレビューを寄稿していただいている倉西氏にご協力を仰いでみた。実際にゲームを遊んでもらいながら、iPadゲームのいいところ、悪いところをフリートークで洗い出していこう!


iPadオリジナルタイトルはまだ少ない

── 倉西さんってiPadゲームはどれくらいプレーされてますか?

Mirror's Edge。iPadの画面をフリックし、主人公の女性を走らせたりジャンプさせたりしてゴールに導くというゲームだ。価格は1200円

倉西 結構遊んでますよ。今まで、こんなに画面の大きな携帯ゲーム機はなかった。でも、今の時点ではiPad専用のゲームってあんまり出てないんです。結局、iPhoneの人気タイトルをiPadに移植したものが主流ですね。でもその中で注目なのがこの「Mirror's Edge」。

── この前の記事でも紹介されていましたね。

倉西 コンシューマーからの移植です(関連記事)。でも、コンシューマー版はコントローラーを使って操作してますが、iPad版は見たままフリックで操作できるのがスゴい。iPhoneの移植じゃないiPad専用のゲームでは、これがピカイチかな。

Need for Speed Shift for iPad。1500円

 あとは定番ですが、レースゲームはiPadならではの体験だと思います。だってハンドルコントローラーの中に画面があるんですよ(笑)。

── Wiiでいえば、あのWiiハンドルの中にコントローラーじゃなくて画面を押し込んだって感じですよね。

倉西 「Need for Speed Shift for iPad」とかいろいろ出ていますが、この持ち方はちょっと斬新。今までそういうレースゲームはやったことがない。


大きいことは、いいことだ

ネットジャン狂HD。オンライン対戦にも対応した麻雀アプリだ。600円

── 現状ではiPad/iPhoneで同じというタイトルがほとんどですよね。先ほどのハンドルもそうですけど、同じゲームでもiPhoneとiPadでは、変わるものなんですか?

倉西 画面がデカくなったことで、すごく遊びやすくなったゲームはあるよね。例えば、麻雀ゲームの「ネットジャン狂HD」がそうだけど、牌が大きくなったので切りやすくなった。

── 確かにiPhoneの画面では、麻雀は小さいというイメージがありました。特に縦方向で表示すると牌が極小サイズになるので、指で指定しにくいですよね。

倉西 リアルに近い感覚で、やっとできるようになったって感じ。

 「We Rule」という箱庭ゲームもかなり操作しやすくなった。建物を建てたり、作物を収穫したり、人と交流したりして王国を大きくしていくゲームなんだけど、iPad版はiPhone版に比べて表示できる範囲が大きくなったから、周囲の情報が把握しやすいし、操作のときに画面をスクロールする回数が減った。

We Rule。倉西さん家の箱庭は、かなり成長していました。価格は無料

左がiPad、右がiPhoneの画面。表示範囲が全然違う!

倉西 画面の広さを活かして、ひとつの画面で対戦できる「TowerMadness HD」ってタワーディフェンスも出てる。

── それは珍しい。普通、タワーディフェンスって1人用ですよね。

倉西 iPadを机に置いて、二人で向かい合って対戦するんだよね。普通のタワーディフェンスと一緒で、自陣にユニットを配置してスタート地点からやってくる敵をゴールに到達するまでに倒すってルールなんだけど、敵を倒していくうちにポイントがたまる。そのポイント使うと相手を妨害できる。例えば、宇宙人の進行速度を速めたりとかね。

TowerMadness HDで対戦している画面。iPhone版から続くゲームのためシングルプレーでもかなりの面数を遊べる。350円。ちなみに現場で倉西さんと対戦したら、ボコられました

iPadをスタンドに置いてCross Shot Xで遊ぶの図。時計機能があると、なお便利かも!?

倉西 RucKyGAMESくんの「Cross Shot X」も、iPad版ならではの面白さがある。これは画面にボールが無数に浮いていて、そのうちひとつを叩くと四方に針が飛んでほかのボールが誘爆するっていうゲームなんだけど、iPadの液晶サイズで見ると何かきれい(笑)。遊べるスクリーンセーバーというか、仕事中に放っておいて、眺めていても楽しい。

── やっぱり「iPhoneより画面が大きい」ってのは変化をもたらすんですね。

倉西 あとは数人でネットワーク越しに遊ぶ「Charadium」もオススメ。親になった人がお題の英単語をイラストで描いて、残りの人がそれを見て何を書いているか当てるというゲームだけど、iPhoen版よりiPad版のほうが当然画面がデカいからイラストが描きやすい(笑)。

Charadium for iPad。中学生/高校生なら、英単語の勉強にもかなり効きそうだ。600円

── iPad/iPhoneの両対応じゃなくてiPhone専用のゲームをiPadで遊ぶのはどうですか? 2倍に拡大したりして。

倉西 そうだね……。まぁモノによるだろうけど、スタジオルーペさんの「COLOR PAIRS」とかは、あんまり違和感がないかな。

COLOR PAIRS PRO。お題に出された2色を、画面下半分から探して指でなぞるというゲーム。230円

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