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長~く使える極上のPCケース2010 第5回

長~く使える極上のPCケース2010【その他オススメ編】

2010年06月04日 20時00分更新

文● 石井 英男

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オーバークロックメモリや電源ユニットで
有名なCorsairがハイエンドPCケースに参入

 Corsairといえば、高性能なオーバークロックメモリモジュールや電源ユニットのメーカーとして有名である。そのCorsairが昨年、PCケース市場への参入を果たした。Corsair製PCケースの第一弾として登場したのが「CC800DW」である。
 CC800DWは、ケース内部を3つに区切る3チャンバー構造を採用した、Extended ATXマザーボード対応のハイエンドフルタワーケースだ。同社は、製品数をいたずらに増やさず、ハイエンドなゲーミングPC向けケースに特化していることが特徴だ。そのため、製品数はまだ少なく、現時点で発売されているケースは第一弾の「CC800DW」とここで紹介する「CC700D」の2モデルしかない。両製品とも価格はやや高いが、冷却性能と拡張性を重視したハイエンドPCケースであり、長く使えるしっかりしたケースが欲しいという人にオススメだ。

CC700D

●URL:http://www.links.co.jp/items/corsair-case/cc700d.html
●実売価格:3万2800円前後

3チャンバー構造を採用した
フルタワーケース

 CC700Dは、昨年PCケース市場に参入したCorsairの最新製品で、Extended ATXマザーボード対応フルタワーケースだ。第一弾のCC800DWと同じく、ケースの内部を3つのエリアに分ける3チャンバー構造を採用していることが特徴だ。3つのエリアとは、マザーボードエリア、電源エリア、3.5インチベイエリアで、エリアごとに冷却ファンが用意されており、効率よく冷却を行なう仕組みだ。

左サイドパネル。非常にシンプルなデザインで、特に空気口などは設けられていない

左サイドパネルを外したところ。内部のシャーシもブラックで塗装されている。3チャンバー構造を採用しており、内部は3つのエリアに区切られている

 ボタンを押すだけでサイドパネルを外せるようになっており、メンテナンス性は非常によい。マザーボードベースに多数ケーブルホールが開いているのも、Corsair製ケースの特徴であり、ケーブルをマザーボードベースの裏側に回せるため、エアフローを妨げず、冷却面で有利だ。4/8ピン12V電源コネクタ用の延長ケーブルも付属しており、4/8ピン12V電源ケーブルも裏側からの配線が可能だ。

フロントI/Oポートはカバーの下に隠されており、カバーを開けることでアクセスできるようになる。フロントI/Oポートとして、USB 2.0×4、IEEE 1394、マイク入力、ヘッドホン出力が用意されている

天面には、12cmファンを最大3基搭載可能だ。ラジエーターを設置することもできる

フロントパネルを外したところ。フロントパネルは工具を使わずに外せるようになっている

背面には、14cmファンが1基装着されているが、12cmファン用のネジ穴も用意されており、12cmファンへの交換も可能だ。上部には、水冷用ホースを通すための水冷ホールも2個用意されている。両サイドパネルは、上部のボタンを押すだけでロックが解除され取り外せるので、内部へのアクセスが非常に楽だ

右サイドパネルを外したところ。内部にはケーブルホールが多数備えられており、余分なケーブルをマザーボードの裏側に収納できる

 また、通常のケースでは四隅に設けられた円形の足でケースを支えているが、CC700Dでは、3つの大きな長方形の足でケースを支えているのもユニークだ。接地面積が大きいので、重量が分散され、より安定した設置を実現している。

底面にも吸気穴が設けられている。エアフィルターが装着されており、内部へのチリやホコリの侵入を防げる。また、通常のケースとは異なり、4つの円形の足で支えるのではなく、3つの大きな足で重さを分散して支えるようになっている

底面のエアフィルターは引き出して、掃除できるようになっている

(次ページへ続く)

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