このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第155回

見た目は変わっても好奇心は変わらない猫

2010年06月04日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

カルガモのつがいに興味津津

 そんなチロでも三つ子の魂百まで。変わらないのは無謀な好奇心。とにかく動くものには目がない。後先考えずに飛びかかる。

ひらひら動くオモチャが気になって腕を伸ばすチロ(2009年2月 ニコン D90)

ひらひら動くオモチャが気になって腕を伸ばすチロ(2009年2月 ニコン D90)

 オモチャを目の前でひらひらさせてやると必ず喰らいつく。鳥を追いかけて木に登ったら、降りれなくなる。こんな調子で行くたびにネタを提供してくれるチロ。

木に登ったはいいが降りるに降りられず躊躇してるチロ。見ていた人の話によると、枝に止まってた鳥を追って登ったらしい。もちろん鳥は飛んで逃げていきました。当たり前(2010年3月 キヤノン IXY10S)

木に登ったはいいが降りるに降りられず躊躇してるチロ。見ていた人の話によると、枝に止まってた鳥を追って登ったらしい。もちろん鳥は飛んで逃げていきました。当たり前(2010年3月 キヤノン IXY10S)

 しばらく前は鳩を、そのあとはヒヨドリを追いかけては逃げられていたが、今のターゲットは公園に棲みついたカルガモのつがいである。

 近くをカモがのほほんと歩いてると、ぐぐっと頭をさげ、そーっと近寄る。でもある程度近寄るとそこで止まっちゃう。決して飛びかかったりしない。タイミングを見計らってるのか、そもそも飛びかかる気がないのかわからないが、じーっと見てるのである。

 「あれじゃ狩人じゃなくて、単なるストーカーだね」とその様子を一緒に眺めてる猫仲間と笑う。

 カルガモに集中して周りが見えなくなってるチロを狙ってるヤツがいる。カラスである。

 姿勢を低くして匍匐前進してるチロのしっぽにカラスがちょっかいをかけるのだ。その様子を動画でどうぞ。いつでもさっとHD動画を撮れるのがソニーのHX5Vの楽しいところ。



 見事にやられてるでしょ。カルガモにもカラスにも遊ばれてるチロ。この日、このあとどうなったかというと、こうなって終わりました。

とうとうカラスに反撃(2010年5月 ソニー Cyber-shot HX5V)

とうとうカラスに反撃(2010年5月 ソニー Cyber-shot HX5V)

 カルガモは悠々と池に戻り、カラスは嘲笑するかの如く鳴きながら去っていきましたとさ。


■Amazon.co.jpで購入


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年6月11日掲載予定



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン