合計5基のファンを標準搭載
AS Enclosure 450TTのサイズは、21.9(W)×57.9(D)×49.9(H)cmと大きめで、重量も約12.3kgとかなり重い。AS Enclosure 1000と同様に、ATXマザーボードよりも大きなExtended ATXマザーボードに対応する。
標準で8基ものファンを搭載するAS Enclosure 1000には及ばないが、AS Encolosure 450TTも、合計5基のファンを標準で搭載するという贅沢な仕様になっている。その内訳は、12cmフロントファン×2、12cmリアファン×1、14cmトップファン×1、14cm拡張カードファンとなっており、フロントファンとリアファンは、アビーオリジナルの高性能ファン「NANO TEK FAN」が採用されている。
フロントパネルはプラロックで固定されており、工具を使わずに着脱可能だ。拡張ベイも充実しており、5インチベイ×3、5/3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×7、3.5/2.5インチベイ×1という構成。3.5インチシャドウベイ部分のHDDホルダーは、ローレットスクリューとプラロックで固定されているので、ドライバーなどを使わずに着脱できる。3.5インチシャドウベイの内壁に、制振シートが貼られているほか、2.5インチホルダーにも、制振ワッシャーが取り付けられており、振動やノイズ対策もバッチリだ。また、HDDホルダーは、通常の3.5インチシャドウベイとはHDDを取り付ける向きが90度違うため、HDDケーブルが他のケーブルと交わらない。ケーブルレイアウトがすっきりして、エアフローが妨げられにくくなる。
ケースの奥行きが長いため、装着可能な拡張カードの長さ制限は緩い。最大34cmまでの拡張カードを装着可能とされている。そこで、現在コンシューマー向けとして一般販売されているビデオカードの中で、最も長い部類に属するRadeon HD 5970(約31cm)を装着してみたが、十分余裕があった。ハイエンドビデオカードの2枚差しや3枚差しで、SLI環境を構築したいという人にもオススメしたい。
(次ページへ続く)
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