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長~く使える極上のPCケース2010 第3回

長~く使える極上のPCケース2010【アビー編】

2010年05月28日 20時00分更新

文● 石井 英男

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合計5基のファンを標準搭載

 AS Enclosure 450TTのサイズは、21.9(W)×57.9(D)×49.9(H)cmと大きめで、重量も約12.3kgとかなり重い。AS Enclosure 1000と同様に、ATXマザーボードよりも大きなExtended ATXマザーボードに対応する。
 標準で8基ものファンを搭載するAS Enclosure 1000には及ばないが、AS Encolosure 450TTも、合計5基のファンを標準で搭載するという贅沢な仕様になっている。その内訳は、12cmフロントファン×2、12cmリアファン×1、14cmトップファン×1、14cm拡張カードファンとなっており、フロントファンとリアファンは、アビーオリジナルの高性能ファン「NANO TEK FAN」が採用されている。

トップパネルの後部には、301個のエアホールが開けられている

トップファンとして、14cmファンを搭載。内部の熱をケース外部へ排出する

フロントパネルを外したところ。フロントパネルはプラロックで固定されており、工具を使わずに着脱できる。フロントファンとして、12cmのNANO TEK FANを2基搭載。ファンには取り外し可能なエアーフィルターが装着されており、内部へのホコリの侵入を防いでいる

2基のフロントファンとフロントパネルのエアホールによって、大量のフレッシュな外気がケース内部に送り込まれる

 フロントパネルはプラロックで固定されており、工具を使わずに着脱可能だ。拡張ベイも充実しており、5インチベイ×3、5/3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×7、3.5/2.5インチベイ×1という構成。3.5インチシャドウベイ部分のHDDホルダーは、ローレットスクリューとプラロックで固定されているので、ドライバーなどを使わずに着脱できる。3.5インチシャドウベイの内壁に、制振シートが貼られているほか、2.5インチホルダーにも、制振ワッシャーが取り付けられており、振動やノイズ対策もバッチリだ。また、HDDホルダーは、通常の3.5インチシャドウベイとはHDDを取り付ける向きが90度違うため、HDDケーブルが他のケーブルと交わらない。ケーブルレイアウトがすっきりして、エアフローが妨げられにくくなる。

拡張ベイは、5インチベイ×3、5/3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×7、3.5/2.5インチベイ×1という構成である。3.5インチシャドウベイ部分のHDDホルダーは、2本のローレットスクリューを外すことで、引き出せるようになっている

HDDホルダーを引き出したところ。最上部の3.5インチシャドウベイには、2.5インチホルダーが取り付けられている

HDDホルダーの内壁には、制振シートが貼られており、HDDの振動がケースに伝わらないようになっている

HDDホルダーにHDDを搭載したところ。一般的な3.5インチシャドウベイとはHDDの装着方向が90度異なり、ケース正面向かって右側からHDDケーブルを出すようになっているため、他のデバイスのケーブルと交わることなく、エアフローを遮らずスマートなケーブルレイアウトが可能となっている

2.5インチホルダーにも、制振ワッシャーが取り付けられている

2.5インチホルダーにSSDを取り付けたところ

 ケースの奥行きが長いため、装着可能な拡張カードの長さ制限は緩い。最大34cmまでの拡張カードを装着可能とされている。そこで、現在コンシューマー向けとして一般販売されているビデオカードの中で、最も長い部類に属するRadeon HD 5970(約31cm)を装着してみたが、十分余裕があった。ハイエンドビデオカードの2枚差しや3枚差しで、SLI環境を構築したいという人にもオススメしたい。

電源ユニットは最下部に取り付けるようになっている。拡張スロットは7つで、フタはネジで固定されており、外してもまた取り付けられる

電源ユニットをケースに取り付けたところ

マザーボードとRadeon HD 5970(長さ約31cm)を装着したところ。Extended ATX対応で、奥行きも大きいため、長い拡張カードの装着が可能だ。約34cmまでの拡張カードに対応するとされており、ハイエンドビデオカードを装着しても内部空間には余裕がある

(次ページへ続く)

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