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長~く使える極上のPCケース2010 第3回

長~く使える極上のPCケース2010【アビー編】

2010年05月28日 20時00分更新

文● 石井 英男

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システムHDD専用のシステムHDホルダーを装備

 ケースのサイズが大きいため、拡張ベイも非常に豊富で、5インチベイ×4、5/3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×7、2.5インチベイ×4という構成だ。3.5インチシャドウベイの内側には、ミッドシップファンが2基搭載されており、フロントファンとあわせて、HDDをしっかりと冷却できる。大規模なRAIDシステムを組むにも最適だ。
 3.5インチシャドウベイは、システムHDD専用のシステムHDホルダーと、それ以外のHDD用のHDDホルダーに分けられる。システムHDホルダーは、AS Enclosure 1000で初めて搭載された新機構であり、システムHDDの上下に十分な空間を確保することで、他の熱源となるパーツからの影響を受けないようにする構造だ。
 6基のHDDホルダーも、それぞれ独立して引き出せるようになっており、メンテナンス性は優秀だ。2.5インチベイは、背面側に用意されており、合計4台もの2.5インチSSD/HDDを搭載できる。

拡張ベイも充実しており、5インチベイ×4、5/3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×7という構成である。ベイの内側には、ミッドシップファンとして12cmのNANO TEK FANが2基搭載されている。さらに背面側に2.5インチベイ×4も搭載

右サイドパネルを外すと、2基の2.5インチホルダーが現れる。2.5インチホルダーは取り外しが可能で、一つのホルダーに2台の2.5インチSSD/HDDを搭載できるため、合計で最大4台の2.5インチSSD/HDDを搭載可能だ

上側のフロントファンの横にあるのが「システムHDホルダー」。システムHDDのための専用ホルダーであり、上下に十分な空間を確保し、冷却効率を高める仕組みだ。フロントファンとして12cmのNANO TEK FANを2基搭載

システムHDホルダーは、2本のローレットスクリューで固定されており、引き出せるようになっている

システムHDホルダーの下には、3.5インチシャドウベイとなるHDDホルダーが6基用意されている

HDDホルダーは独立しており、一つずつ引き出してHDDの脱着が可能だ。HDDホルダーはローレットスクリューで固定されており、メンテナンスしやすい

 Extended ATXにも対応した大型ケースなので、内部の空間は広く、長さ約31cmのRadeon HD 5970も余裕で装着できた。最大で長さ35cmの拡張カードまで装着できるとされているので、デュアルGPU搭載のハイエンドビデオカードを使う場合でも安心だ。また、マザーボーベースのCPUソケット部分は四角く切り抜かれており、バックプレート交換型タイプのCPUクーラーも、マザーボードを取り付けたまま装着や交換ができるので便利だ。

VGAクーリングファンユニットを外して、マザーボードとRadeon HD 5970(長さ約31cm)を取り付けたところ。Extended ATX対応のフルタワーケースなので、内部の空間は非常に広い。Radeon HD 5970も余裕で装着できる

VGAクーリングファンユニットを装着したところ。ビデオカードをしっかりとカバーしている。最大約35cmの拡張カードを装着できる

マザーボードベースのCPUソケット部分は四角く切り取られているので、バックプレート交換型タイプのCPUクーラーも、マザーボードを取り付けたまま装着や取り外しが可能だ

マイナーチェンジモデル「AS Enclosure 900」が発売

 アビーから、新型PCケース「AS Enclosure 900」が5月26日から発売となる。これは紹介した「AS Enclosure 1000」のマイナーチェンモデルという位置づけだ。「AS Enclosure 1000」のコンセプトや基本設計を継承しながらも、一部のギミックをオプション扱いとすることで、価格を下げることに成功している。実売価格は4万4980円。詳細はコチラの記事を参照してもらいたい。
 「AS Enclosure 1000」は高くて手が出ないという人や、限定数に達して手に入らなかった人は要チェックの製品だ。

「AS Enclosure 1000」のマイナーチェンジモデルとなる「AS Enclosure 900」

(次ページへ続く)

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