シャッタースピード優先オートで撮ってみる
シャッタースピード優先オートに設定するには、MODEボタンを押しながらメインコマンドダイヤルを操作して「S」の表示が出るようにする。この設定にしておくことでユーザーがメインコマンドダイヤルでシャッタースピードを自由に選択して、そのシャッタースピードに対して適正露出を得るためにカメラが絞りを調整するオート機能が働くようになる。
例えば、速い動きをする被写体を止める(止まっているように撮る)ためにはどのくらいのシャッタースピードが適しているのか? それは被写体の速度にもよるが、とりあえず1/250秒あたりから試してみるのがいいだろう。
もちろんF1などのモータースポーツなどで動きを止めたいときなど、走っている場所(カーブなのかストレートなのか)などによっても変わるが、1/250秒では止まって写らない場合がある。
そのような時はもっと速いシャッタースピードにしていこう。モータースポーツではなく、風景写真などでも風の吹いている条件で木の葉の動きを止めたり、野鳥の動きを止めたりとシャッタースピード優先オートの使い道は多種にわたる。
速い動きを止めるだけでなく、動きや流れを表現するにも有効だ。例えば川の流れを表現するにはわざと遅いシャッターピードを選択して、川の流れや飛沫をぶらして撮るという方法もある。
被写体を止めるのかぶらすのか、ユーザーのイメージ次第にできる撮影モードがシャッタースピード優先オートである。
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