このページの本文へ

長~く使える極上のPCケース2010 第1回

長~く使える極上のPCケース2010【アンテック編】

2010年05月25日 12時00分更新

文● 石井 英男

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

回転数を調整できるファンを2基標準装備

 THREE HUNDRED ABのサイズは、20.5(W)×46.5(D)×45.8(H)cmで、重量は7.2kgだ。材質はスチールで、剛性も高い。ケースファンとして、天面に14cm TriCoolファンを、背面に12cm TriCoolファンを搭載している。TriCoolファンは、回転数を3段階に変更できることが特徴であり、天面の14cmファンは700rpm/1100rpm/1500rpmに、背面の12cmファンは1200rpm/1600rpm/2000rpmに設定できる。
 フロントパネルの下部は、メッシュデザインになっており、十分なエアフローを確保できるが、高速HDDを複数台搭載した場合など、さらに冷却能力が必要な場合は、12cmファンを2つまでフロントパネルに搭載可能だ。また、左サイドパネルにも、12cmファンを搭載できるようになっている。
 サイドパネルは手回し式のローレットスクリューで固定されているので、ドライバーを使わずに着脱が可能だ。ローレットスクリューの色もブラックに統一されており、アブソリュートブラックモデルの名に恥じない、こだわりが感じられる。

天面には14cmファンが、背面には12cmファンが搭載されている。どちらも回転数を3段階に変更できるTriCoolファンである

フロントパネルに、12cmファンを2基追加できるようになっている

フロントのファンマウンタは、2本のローレットスクリューで固定されており、手前に引き出せる

 拡張ベイは、5インチベイ×3、3.5インチシャドウベイ×6という構成であり、最大6台のHDDを搭載できる。標準では、3.5インチベイは用意されていないが、FDDやメモリーカードリーダーなどを搭載したい場合は、オプションの5インチベイ→3.5インチ変換アダプタを利用することで、5インチベイを3.5インチベイとして利用できる。

拡張ベイは、5インチベイ×3、3.5インチシャドウベイ×6という構成になっている。3.5インチベイはないが、オプションの5インチベイ→3.5インチベイ変換アダプタを使うことで、5インチベイを3.5インチベイとして利用できる

右サイドパネルの内側には、フロントI/Oポートや電源スイッチなどのケーブルをまとめるためのケーブルオーガナイザーがある。ケーブルをまとめることで、ケース内部がスッキリし、エアフローを十分確保できる

 最近のケースでは、安定性を重視して電源ユニットを最下部に配置する製品が増えているが、そうしたトレンドの先駆けとなったのも、アンテックである。アンテックは、早くから電源ユニットを最下部に配置したケースを投入しており、その利便性がユーザーからの高い支持を得たのだ。THREE HUNDRED ABもその流れをくみ、電源ユニットが最下段に配置されている。ケースの奥行きは46.5cmと、それほど長くはないため、装着できる拡張カードの長さには制限がある。長さ約27cmのGeForce GTX 275はギリギリ装着できたが、3.5インチシャドウベイが一つ使えなくなってしまう。しかし、3.5インチシャドウベイは6基もあるので、事実上は問題ないだろう。

電源ユニットは最下段に取り付けるようになっている。フタはネジで固定されており、外してもまた取り付けられる

電源ユニットをケースに取り付けたところ

ベースとなったTHREE HUNDREDには2.5インチベイはないが、THREE HUNDRED ABでは新たに底面に2.5インチベイが用意されている

2.5インチベイにSSDを装着したところ。SSDをシステムドライブとして利用し、HDDをデータドライブとして使えば、高速性と大容量を両立できる

マザーボードとGeForce GTX 275(長さ約27cm)を装着したところ。GeForce GTX 275がギリギリで、長さ約31cmのRadeon HD 5970の装着は無理だった

GeForce GTX 275を最上段のPCI Express x16スロットに装着すると、上から2段目の3.5インチシャドウベイにHDDを取り付けることはできない

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中