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週刊 PC&周辺機器レビュー 第55回

CULVノートにワイヤレスTV機能のLaVie Mはアリか?

2010年05月21日 12時00分更新

文● 池田圭一

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設定はほとんどすべてが自動化

 ワイヤレスTVデジタルにB-CASカードの装着やアンテナ線の接続が済んだら、LaVie M側でWindows Media Centerを起動して、「テレビ放送」を選ぶ。すると初期設定用のツールが自動的に起動し、無線LAN接続先の選定やワイヤレスTVデジタルの認証、接続設定などが自動的に行なわれる。ワイヤレスTVデジタルの無線LAN初期設定は2.4GHz帯の11gモードとなっているが、ほかの機器の影響を受けにくい5GHz帯の11n接続となり、暗号化などもすべて自動的に設定される。

ワイヤレスTVデジタル設定ツールによる初期設定。アクセスポイント(無線LANのESS-ID)選択後は、暗号化などもすべて自動設定される

 接続後はWindows Media Center内でSmartVisionが起動して、ワイヤレスTVデジタルの放送受信設定が開始。チャンネル設定が終われば、テレビ視聴できるようになる。データ放送の表示もできるし、ジャンルやキーワードによる「おまかせ録画」などの機能も備えている。

 なお、Windowsでは無線LAN接続として、同時に1系統としか接続できない。そのためすでに無線LAN環境があるところに本機を導入する場合、LaVie MからはワイヤレスTVデジタルか、既存の無線LAN環境のどちらか一方しか接続できなくなってしまう。ワイヤレスTVデジタルには、この問題を回避する機能がある。ワイヤレスTVデジタル背面のLANポートに、元から家庭内にある別の無線LANルーターを有線LANで接続し、ワイヤレスTVデジタル設定ツールで「ルータの利用設定」を行なえばよい。

ルーターの利用設定

「ルーターの利用設定」をすると、別のルーター(DHCPサーバー)からIPアドレスを受け取る

ワイヤレスTVデジタルの詳細設定

ワイヤレスTVデジタルの詳細設定。LaVie Mの無線LAN機能が、さらに高速接続が可能なデュアルチャンネルに対応していないのは惜しい

 こうすると、ワイヤレスTVデジタルがテレビチューナー内蔵の無線LANアクセスポイントとなり、パソコンからはワイヤレスTVデジタルを経由して既存のルーターに接続し、インターネットにつながることになる。

ウェブブラウズとテレビの同時利用も可能

ウェブブラウズとテレビ(SmartVision)の同時利用も可能。SmartVisionがアクティブになると、画面の明るさを自動的に切り替える機能もある

 ちなみに、ワイヤレスTVデジタルは一般的な無線LANルーターと異なり、設定用のウェブサーバー機能を持たない。無線LANの詳細などすべての設定は、ワイヤレスTVデジタル設定ツールで設定する。視聴にいたるまでの段階で、接続先が無線LAN機器であることを忘れさせるほど、設定が簡略化・自動化されている。これならば無線LAN設定のややこしさに辟易していたユーザーにも扱えるだろう。

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