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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第153回

春の多摩川でくつろぐ猫

2010年05月21日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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黒くて丸くて毛むくじゃらの物体発見!

もこっとした黒いやま。巨大なけむくじゃらの物体。丸くなって昼寝してる黒猫ってこうしてみるとちょっとこわい(2009年4月 ニコン D90)

もこっとした黒いやま。巨大なけむくじゃらの物体。丸くなって昼寝してる黒猫ってこうしてみるとちょっとこわい(2009年4月 ニコン D90)

 他に猫はいないかなと見渡したら、ちょっと遠くに黒い固まり発見。単なる黒い山。

 むくっと起き上がって目を開いてくれると、やっと猫だとわかる。いやむしろ、猫でいてくれてよかった。得たいのしれない真っ黒なけむくじゃらの生物だったらこわいじゃないか。動物ならまだいいが、真っ黒ナントカみたいだったら困る。

逆光で撮ると周りの毛がふわっと光り、目だけが黄色く輝く。黒猫は逆光に限る(2009年4月 ニコン D90)

逆光で撮ると周りの毛がふわっと光り、目だけが黄色く輝く。黒猫は逆光に限る(2009年4月 ニコン D90)

 やはり黒猫には黄色い目が似合う。逆光だと特に目だけが光っていい。黒猫の黒をぎゅっと締めて撮るにはマイナスの補正をかけるのがいいのだが、そうすると、目でも開いててくれないことには単なる黒い物体になっちゃうのだ。

 最後はちょっと古い写真を発掘したのでそれを。

 梅雨時にぐんぐん伸びた雑草をかき分けてこっちをじろりとにらんでた猫。そのかき分けっぷりが見事だったのでこそっと撮ってみた。

鮮やかな緑に埋もれた猫。ちょっと目つきが怖いけど(2006年6月 カシオ EXILIM EX-Z1000)

鮮やかな緑に埋もれた猫。ちょっと目つきが怖いけど(2006年6月 カシオ EXILIM EX-Z1000)

 こうしてみると、大きな川沿いの猫はいい。

 でも自転車ブーム&健康ブームのおかげで多摩川サイクリングロードに人が増え、以前はよく見かけた猫も姿を消してしまい、わたしの足も遠のいていた。今度、人が少なそうな平日にまた走りにいってみよう。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。



*次回は2010年5月28日掲載予定



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