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アドビ、Dreamweaverで初のHTML5サポートへ

2010年05月21日 13時00分更新

文●小橋川誠己/Web Professional編集部

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 アドビがついにHTML5のサポートへ乗り出した。米アドビ システムズは現地時間5月19日、米国で開催中の「Google I/O」で、DreamweaverをHTML5に対応させる機能拡張「HTML5 Pack」を発表した。アドビは以前から「HTML5をサポートする」との方針を示していたが(関連記事)、具体的な対応製品を出すのはこれが初めて。

 HTML5 Packは、HTML/CSSオーサリングツール「Dreamweaver CS5」にHTML5コーディング支援機能を追加するもの。具体的には、HTML5で追加された新要素のコードヒントの表示(コードビュー)、HTML5 video/audioの再生(ライブビュー)、HTML5スターターレイアウトからなる。スターターレイアウトはsection/articleなどの新要素でマークアップされたレイアウトテンプレートで、新規ドキュメント作成時に選択できる。

HTML5 Pack

Dreamweaver CS5にHTML5 Packを追加すると、新規ドキュメント作成時にHTML5のテンプレートが選択できる。テンプレートは2カラム、3カラムレイアウトの2種類

HTML5 Pack

HTML5のテンプレートで作成したサンプルページ。sectionやarticle、navなどの新要素でマークアップされている

HTML5 Pack

ライブビューではHTML5 videoにも対応。写真では分かりにくいが、コードビューで記述したvideo要素のプレビューが右側に表示されている


 HTML5 PackはAdobe Labsから無料でダウンロード可能。

 Google I/Oではこのほか、オープンソースのビデオフォーマットWebMがグーグルから発表された。モジラやオペラといったブラウザーベンダーに加えて、アドビもFlashでWebMをサポートすると表明しており、こう着状態にあったHTML5のビデオコーデック問題が解決へ向けて一気に前進する可能性も出てきた。

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