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最新CPUを搭載し、24スレッドの同時実行が可能なワークステーション

デュアルXeon 5600番台の快感──HP Z600の実力検証

2010年05月19日 09時00分更新

文● 石井英男

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ビデオカードの選択肢も充実

 HP Z600では、CPUとして、6コアのXeon X5600番台のほか、4コアのXeon E5600/5500番台の選択が可能だ。今回の試用機は、選択できるCPUの中で最上位のXeon X5670(2.93GHz)が2基搭載されており、メモリーも12GB搭載した、かなりのハイエンド仕様である。

 なお、メモリースロットは6スロット用意されており(1CPUあたり3スロット)、シングルCPU時は最大24GB、デュアルCPU時は最大48GBのメモリーを搭載できる。HDDは最大3台搭載可能で、そのうち2台は簡単に着脱がおこなえるダイレクトコネクト方式を採用している。

HP Z600 Workstationの前面。USB 2.0×3とIEEE 1394(6ピン)、マイク入力、ヘッドホン出力が用意されている

HP Z600 Workstationの背面。USB 2.0×6とギガビットLANなどが用意されている。試用機には、ビデオカードとしてNVIDIA Quadro FX 4800が搭載されており、デュアルリンクDVI-IとDisplayPort×2をサポートする

 HDDは、毎分7200回転のSATA対応250GB/500GB/1TBのほか、毎分1万5000回転のSAS対応146GB/300GB/450GBを選べる。光学ドライブは、DVD-ROMドライブ/DVDスーパーマルチドライブ/Blu-ray Discドライブの選択が可能である。試用機には、250GB HDDとDVDスーパーマルチドライブが搭載されていた。

筐体は従来機種とほぼ同等だが、前面にIEEE 1394端子が新設されている

 ビデオカードは、NVIDIA Quadro NVS 295、FX 380、FX 580、FX 1800/FX 3800、FX 4800およびATI FirePro V3700、V5700、V7750のほか、ビデオカードなしも選択できる。ハイエンドに位置するQuadro FX 4800とFire Pro V7750は、PCI Express x16スロットの直下の空きスロットも占有する。試用機には、選択可能なNVIDIA製GPU搭載ビデオカードの中で最も高性能なQuadro FX 4800が搭載されていた。

 OSは、Windows 7 Professional(32bit版と64bit版)/Windows XP Professional SP3 32bit版/Windows XP Professional SP2 64bit版を選べるほか、OSなしモデル(FreeDOSプリインストール、HP Linuxインストーラキット付属)も用意されている。

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