今回チョイスした2本のレンズ
マイクロニッコール85mmf3.5はDXフォーマット専用としては初の中望遠マイクロレンズ。IFを採用しているため接写時(最短0.286m等倍)でもレンズ全長に変化がなく、しかも約355gと軽量である。
このためストラップで肩や首に掛けた状態で持ち歩いてもカメラが「お辞儀」をした状態にならない。さらに手ブレ補正機構の「VRII」も搭載しており、中望遠レンズとはいえ初心者でも使いやすくなっている。開放F値は3.5と2.8から半段ほど暗いが、絞り羽根は9枚(円形絞り)を採用しているので背景のボケかたも綺麗でポートレートレンズとしても使えそうだ。
もうひとつのマイクロニッコール200mmf4はFXフォーマットに対応した望遠マイクロレンズ。もちろんDXフォーマットのD300Sでも使用することができる。レンズ重量は約1190gと重めで、しっかりとした三脚座が装備されている。
発売が1993年なので見た目のデザインは少し古さを感じるかもしれないが、その間モデルチェンジされていないことからもこのレンズの優秀さが分かる。
最短撮影距離は0.5m(等倍)で、マイクロニッコール85mmf3.5とは同じ等倍の撮影倍率ながら得られる距離が倍近くになる。絞りは9枚を使用しているが円形ではない。しかし、望遠効果が効いて背景のボケかたは思った以上に綺麗だ。
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