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狙うはプロ級!? ニコン「D300S」で撮影スキルを鍛え直す 第4回

ニコンの「マイクロ」レンズを使って接写に挑戦

2010年05月13日 12時00分更新

文● 小林 伸

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今回チョイスした2本のレンズ

マイクロニッコール85mmf3.5で、開放から半段絞ったF4で撮影したもの。対象を浮き立たせたいときなど開放近くでも円形絞りの効果もあり背景のボケは綺麗だ

マイクロニッコール85mmf3.5で、開放から半段絞ったF4で撮影したもの。対象を浮き立たせたいときなど開放近くでも円形絞りの効果もあり背景のボケは綺麗だ

 マイクロニッコール85mmf3.5はDXフォーマット専用としては初の中望遠マイクロレンズ。IFを採用しているため接写時(最短0.286m等倍)でもレンズ全長に変化がなく、しかも約355gと軽量である。

 このためストラップで肩や首に掛けた状態で持ち歩いてもカメラが「お辞儀」をした状態にならない。さらに手ブレ補正機構の「VRII」も搭載しており、中望遠レンズとはいえ初心者でも使いやすくなっている。開放F値は3.5と2.8から半段ほど暗いが、絞り羽根は9枚(円形絞り)を採用しているので背景のボケかたも綺麗でポートレートレンズとしても使えそうだ。

マイクロニッコール200mmf4で撮影。昆虫などの小さな生物を撮影する時も、ある程度の距離を保つことができるので対象を驚かすことは少ないだろう

 もうひとつのマイクロニッコール200mmf4はFXフォーマットに対応した望遠マイクロレンズ。もちろんDXフォーマットのD300Sでも使用することができる。レンズ重量は約1190gと重めで、しっかりとした三脚座が装備されている。

 発売が1993年なので見た目のデザインは少し古さを感じるかもしれないが、その間モデルチェンジされていないことからもこのレンズの優秀さが分かる。

 最短撮影距離は0.5m(等倍)で、マイクロニッコール85mmf3.5とは同じ等倍の撮影倍率ながら得られる距離が倍近くになる。絞りは9枚を使用しているが円形ではない。しかし、望遠効果が効いて背景のボケかたは思った以上に綺麗だ。

左はマイクロニッコール85mmf3.5、右はマイクロニッコール200mmf4で撮った写真。ともに約0.5mの距離から同じ対象(花びら)を撮影したもの。撮影距離が同じであれば、200mmの焦点距離を持ったマイクロニッコール200mmf4のほうがこれだけ近づくことができる。無理をして柵を乗り越えて撮影するというマナー違反をしなくてすみそうだ

上と同じく、マイクロニッコール85mmf3.5(左)とマイクロニッコール200mmf4(右)で紫の花を撮影

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