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HPモデルで8000円台の「AtermWR8170N」発表

2010年05月18日 12時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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「AtermWR8170N」。HPモデル(黒)とSPモデル(白)が用意されている

 5月18日、NECアクセステクニカは、無線LANルーターAtermシリーズの新製品「WR8170N」を発表した。

 Atermシリーズでは最も入手しやすいIEEE 802.11n搭載機種という位置付け。二組のアンテナを内蔵し、遠距離でも高速な通信が可能なHPモデル(ハイパーロングレンジモデル、黒筺体)と、アンテナが一組のSTモデル(スタンダードモデル、白筺体)の2種類がある。

 価格はオープンプライスで、5月下旬に出荷。市場での実売価格は、AtermWR8170N(HPモデル)が8500円前後、AtermWR8170N(SPモデル)が6500円前後になる見込み。

 単体での販売のほかに子機付属の「USBスティックセット」も用意されており、HPモデルには5GHz/2.4GHz対応のAtermWL300NU-AG、STモデルには2.4GHzのみのAtermWL300NU-Gを同梱する。


人気の簡易NAS機能がパワーアップ

 今回発表されたWR8170Nは、昨年2月に発表されたWR8150Nの後継製品となる。

 5GHz帯には対応しないため、TVモードは利用できず、有線LAN用のインターフェースも100BASE-TXまでとなる。とはいえ、USB接続したストレージ機器をネットワーク上で共有できる「簡易NAS機能」や、暗号化方式(AES/WEP)ごとに異なるSSIDを用意し、セキュリティーの低いWEP対応機種はインターネットのみに接続できるようにする「ネットワーク分離機能」など、それ以外の機能はWR8700N(関連記事)に相当するものとなる。

 さらに、外出先などからインターネット経由で、家庭内LANの上にあるマシンを起動できる「Wake On LAN機能」やBIGLOBEのDDNSサービスと連携し、簡易NASに設定したフォルダにアクセスできる機能など、WR8700Nにはないものも追加されている。

 通信速度は、メーカー公称値でアクセスポイントに近い条件のいいケースで、約93.9Mbps(HPモデル)/約93.8Mbps(STモデル)。2階建ての家で、1階の手前から2階の奥まで離した悪い条件でも、約64.1Mbps(HPモデル)/約50.2Mbps(STモデル)と、同社11g搭載機種の8.4Mbpsに対して、最大8倍の実効速度が得られたという。測定条件に関しては、Atermのウェブサイトを参照してほしい。

 ECOモードの採用や、SSIDステルス/MACアドレスフィルタ有効時でも利用できる“らくらく無線スタート”(WPS)、最新ファームウェアの通知機能、インターネット悪質サイトブロック for BBルータなど、従来のAtermの特徴も引き続き継承する。

 無線LANは2.4GHzのIEEE 802.11n/b/g規格に対応。搭載する10/100BASE-TXポートは、WAN側が1ポート、LAN側が4ポートとなる(ともにAuto MDI/MDI-X対応)。本体サイズは、幅35×奥行き128×高さ160mm。

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