AtermWM3300Rで接続する
AtermWM3300Rの本体は、サイズが約94×67×22mmで重さは約145g。樹脂製のボディーでディスプレーはもたない。前面にステータスがわかるランプ類を備えている。Pocket WiFiより一回り大きく、ポケットに入れるにはちょっと大きめのサイズだ。IEEE802.11b/gに対応し、10台までの機器での利用を推奨している。
AtermWM3300RはWEPとWPA/WPA2-AESの2種類の暗号化機能を同時に利用できる、「マルチSSID」に対応しているのが特徴。だからニンテンドーDSではWEP、パソコンはWPA/WPA2といった使い分けができる。ちなみに、暗号化キーは背面のふたを開けたところに記載してある。セットアップするのには楽だが、第三者でも簡単に利用できてしまう。セキュリティーが気になるなら暗号化キーを変更しておいてもよいだろう。
外出先での充電手段は用意しておきたい
モバイルルーターの弱点のひとつがバッテリー駆動時間だ。Pocket WiFiはカタログ値で約4時間、AtermWM3300Rは約2.5時間となっている。だが、4時間以上駆動するノートパソコンやゲーム機、スマートフォンなどを利用している人も多いだろう。そこで、外出先での充電もしくは給電手段は用意しておいたほうがいい。
外出先で電源が利用できるなら、ACアダプターを携帯すればいい。ノートパソコンを使っているなら、USBケーブルで済ませる手もある。どちらも、USBケーブルでパソコンと接続して、給電しながら利用できるし、通信を切れば充電が可能だ。
コストをかけられるなら、予備の電池パックを用意する手もある。Pocket WiFi用電池パック「PBD25HWZ10」は3990円、AtermWM3300R用電池パック「PA-WM01B」は5000円前後だ。これなら電源やノートパソコンが不要なので、いつでも利用できる。
複数のデジタルデバイスを使っているなら安く便利に
ノートパソコンやゲーム機、iPod touch、スマートフォンなど、複数の無線LANデバイスを利用しているなら、モバイルルーターを導入するメリットは大きい。通信回線ひとつで複数の機器からネット接続できるので、従来の契約を見直せばコストダウンも可能。モバイルルーターという新しい荷物を持ち歩く必要があるものの、いつでもどこでもマイ無線LANを利用できるのは快適だ。
ケータイやiPhone/iPod Touchに加えてノートパソコンを活用していたり、携帯ゲーム機で遊ぶことが多いといった人は、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。
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筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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