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目指せ快適! MacBook Pro長期レビュー 第18回

MacBook Proで「Magic Mouse」を使う理由(その2)

2010年04月20日 16時00分更新

文● 海上忍

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イチオシのフリーソフト「BetterTouchTool」

 前回紹介した「MagicPrefs」は、3本指スワイプなどMac OS Xの標準機能で実現できない操作を可能にしてくれるフリーのドライバーという位置付けだ。

 これはこれで便利に使えるが、マルチタッチパネルの操作性をより引き出したいなら、「BetterTouchTool」に軍配があがるかもしれない。

 このソフト、起動するとメニューエクストラに常駐を開始し、以降標準のドライバーに代わってMagic Mouseを制御する。かなり多機能なため、いくつかポイントを絞って紹介してみよう。

操作対象外の範囲を設けるなど細かい設定が可能な「BetterTouchTool」

 最初に利用したいのが「ライブビュー」。メニューエクストラからPreferencesパネルを開き、「Gestures」タブ右下にある「Show Live View」ボタンをクリックしてみよう。Magic Mouseのマルチタッチパネルが検出した情報をリアルタイムに表示し、2本指スワイプや3本指クリックなどのジェスチャーとして認識されたのか教えてくれる。

 ジェスチャーをアプリに割り当てる理屈はわかるが、急にジェスチャーと言われても覚えられないよ……というユーザーでも、自分好みのジェスチャー(手クセともいう)を確認しながら作業できるので、よりシックリ感ある設定が可能になると思う。「Show Live View」ボタンは他のタブにも用意されているので、確認してほしい。

BetterTouchToolの「ライブビュー」。TipTap(指1本を置きつつ左右どちらかをタップする操作)など、コツが必要な操作の練習にも使える


知っておきたい「スワイプの魔術」10連発

 BetterTouchToolやMagicPrefsは確かに便利だが、そこまでする必要なしというユーザーのために、最後にOS標準のドライバーで動作するスワイプ関連のTipsをまとめておこう。常駐型ソフトを増やしたくないという人はぜひチェックしてほしい。

 なお、ここでの操作は「システム環境設定」の「マウス」ペインで「左右にスワイプして移動」をチェックし、(2本指)スワイプを有効にした状態を前提としている。同じ操作は、ノート型Macのトラックパッドでも3本指のスワイプでも利用可能だ。

  1. Safariで左右にスワイプすると、ページ履歴を移動できる
  2. Finderで左右にスワイプすると、フォルダー履歴を移動できる(アイコン/リスト表示時)
  3. iPhotoのライブラリで上下左右にスワイプすると、選択している写真を変えられる
  4. プレビューでPDFを表示したとき、スワイプでページを移動できる
  5. Mailでメッセージを選択したとき、「Option」キーを押しながらスワイプすると、そのメッセージのスレッドを移動できる
  6. iCalでスワイプすると、日/週/月の表示単位でカレンダーを切り替えられる(例えば、月表示では4月→5月)
  7. iCalで「日」表示を選んでいるとき、「Option」キーを押しながら左右にスワイプすると、1週間単位でジャンプできる
  8. QuickTime Playerでムービーを再生しているとき上下方向にスワイプすると、再生位置を移動できる(慣性が作用する)
  9. アドレスブックでスワイプすると、表示対象者を切り替えできる
  10. iTunesのボリュームバー付近で上下方向に2本指スクロールすると、音量を調整できる

iPhotoで写真を選択するとき、2本指スワイプを使えるとなかなか便利だ


筆者紹介──海上忍


 ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る)など。



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