リタイヤ多数の中、生き延びたDAY2
11日、DAY2。夜の間にまとまった雨が降ったのか、市内の道路には水溜りができていた。降水量分布を見ると、メインステージとなる東の山岳エリアでも1mm程度の降雨があったようだ。朝のうちはウェット路面のままだと判断して、タイヤはソフトコンパを投入することにしたが……問題発生! 履き替えたタイヤセットのうち、1本がホイールの問題によりスローパンクチャーを起こしていたのだ。あわててダンロップのタイヤサービスに走り、エアが抜けていた1本を嵌め代えて事なきを得たが、気付くのが遅れていたら大幅なタイムロスにつながるきわどい局面だった。
昨日のS2000リタイヤ後、JN-3クラスの首位争いはトップのエキシージ以下、3.8秒差でメロン号、さらに9.6秒おいて岡田孝一選手のセリカ、そして3.5秒差で明治慎太郎選手のスターレットターボと、17秒以内に4台がひしめく熾烈な攻防戦と化していた。DAY2にはまだ6本のSSが残されていて、ここの走り如何によっては4台のいずれもがトップに躍り出ることができるのだ。ブレーキやアクセル、ステアリング操作の一瞬のタイミングの違いで勝敗が大きく変わる、秒差の戦いがここに開幕した!
SS(距離) | タイム(ステージ順位 ベストとの差) | オーバーオール(順位 トップとの差) |
---|---|---|
SS17(4.49km) | 3:28.0(TOP) | 1:03:35.0(TOP) |
SS18(3.11km) | 2:28.1(TOP) | 1:06:03.1(TOP) |
SS19(7.41km) | 6:16.6(3位 +2.5) | 1:12:19.7(TOP) |
SS17、18の連続ベスト獲得により、ついにメロン号がクラストップに立った! 山岳ステージの路面はウェット傾向で、後輪駆動のエキシージはタイムが伸び悩んでいるようだ。メロン号とエキシージとのタイム差は5.5秒で、残るステージは3本、そのうち2本は観客向けのショートステージで、SS21のロングステージで守りきることができれば勝敗は決まるだろう。最後のサービスDで、どうやらエキシージは後半はドライ路面になると見越して、ミディアムコンパのタイヤを選択したようだ。
対して、メロン号のタイヤは前半セクションと変わらずウェットのまま。実はこのとき、ギャラリーステージで雨が降り出したことをツイッター上でファンが報告していて、それを我々もチェックしていたのだ。ギャラリーステージはサービスパークの西にあり、そちらで降雨があったということは、間もなく東の山岳ステージでも雨が降り出すはず! その予想通り、メロン号がサービスアウトした直後に空からポツポツと雨粒が。我がチームにとって、ファンの声援は何物にも代えがたい最大の武器。そのことを本当の意味で実感できた瞬間だった!!
SS(距離) | タイム(ステージ順位 ベストとの差) | オーバーオール(順位 トップとの差) |
---|---|---|
SS20(1.48km) | 1:00.6(TOP) | 1:13:20.3(TOP) |
SS21(7.41km) | 6:05.1(TOP) | 1:19:25.4(TOP) |
SS22(1.48km) | 1:03.4(9位 +2.6) | 1:20:28.8(TOP) |
(次ページへ続く)
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