都市部では、確実に標準的になりつつあるプリペイド型電子マネーだが、地方ではまだまだ本格的普及には時間がかかりそうだ。特にSuicaだけを使っている筆者は、そう感じられてならない。
毎週のように富山県の高岡市に一泊出張しているが、Suicaに対応した区間は上野駅から上越新幹線に乗って「ほくほく線」に乗り換える越後湯沢駅までだ。高岡市内のコンビニでもEdyやnanacoといった電子マネーを使える環境が整っているが、Suicaに対応してないなら筆者には無縁の話だ。
愛用の「View Suicaカード」にはVISAクレジットカードを付けていて、自分が指定した残高を割ると、改札で自動的に指定した分だけの金額がチャージされる。筆者の場合、おおよそ1万円が残高になるように設定している。これなら駅ナカの書店やキオスクで使っても残高不足を起こすことはなく便利だ。
日本における電子マネーの市場は、同じFeliCa規格を採用していながら、消費者の利便性を考えることなく、カード発行企業の市場論理で陣地取りや提携が続けられている。ただ、そうはいっても発行総数自体はそれなりに伸びている。Suicaを始めとする交通機関向けやコンビニ系の電子マネーなどを合わせると、総発行枚数はすでに1億枚を突破したという。
そんな日本の電子マネー時代に、キングジムはカードの残高を手軽に表示できる電子マネービュアー「RELET」(リレット)を発売した。筆者は発売日当日、持つ意義も考えることなくこのRELETを衝動買いをしてしまった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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