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次期Windows Serverはx64版のみに

マイクロソフト、Itaniumのサポート打ち切りへ

2010年04月07日 11時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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 米マイクロソフトは、現世代の製品でもってItaniumのサポートを打ち切る。これは、Windows Serverのシニアテクニカルプロダクトマネージャのダン・レーガー(Dan Reger)氏が、4月2日(米国時間)の公式ブログで明らかにしたもので、Windows Server 2008 R2、SQL Server 2008 R2、そしてVisual Studio 2010がItaniumをサポートする最後のバージョンとなる。

Windows Server担当者による公式ブログでItaniumサポートの取りやめが発表された

 Itaniumは2001年にインテルが発表した64ビットプロセッサー。既存のx86プロセッサーでは対応できないハイエンドな用途を想定しており、x86とは互換性のない新アーキテクチャ(IA-64)を採用した。

 マイクロソフトでは当初、Itaniumをハイエンドサーバとワークステーション向けプロセッサーと位置づけ、Itanium向けのWindows ServerとWindows XP(Windows XP 64-Bit Edition)を開発した。しかし、チップが高額、既存のアプリケーションの動作が遅いなどの問題からItaniumの導入は広がらず、2005年にWindows XP 64-Bit Editionの販売は打ち切られた。

 そのあとも、Windows Serverでのサポートは続いたが、Windows Serve 2003では

  • Windows Server 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems
  • Windows Server 2003, Datacenter Edition for Itanium-based systems

の2エディションが用意されたのが、Windows Server 2008では

  • Windows Server 2008 for Itanium-based Systems

のみとなっていた。

 またインテルも、Itaniumの開発は続けているものの、x86プロセッサーのパフォーマンスアップを急速に進めている。特に、3月31日に発表された8コアプロセッサー「Xeon 7500番台」はハイパースレッディングにも対応しており、インテル製チップセットで8ソケット(合計128スレッド)、サードパーティー製チップセット利用時には256ソケット(4096スレッド)もの構成が可能になっている。さらに、「RAS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性)」に関する機能も搭載されており、Itaniumの存在意義を脅かすプロセッサーになっている。

3月31日に発表された「Xeon 7500」。Itaniumの息の根を止めるのは、Itaniumによって置き換えられるはずの自社製品だった

 Itaniumサポートの取りやめはマイクロソフトだけではない。2009年12月にはレッドハットが、今後発売予定の「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 6」ではItaniumをサポートしない方針を表明。また、3月31日には富士通が、これまでItaniumを搭載してきたミッションクリティカル向けサーバ「PRIMEQUEST」においてXeon 7500番台搭載の新製品を発表している

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