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米DreamWorksを支える、かなりスゴイ制作環境

2010年03月31日 17時21分更新

文● ASCII.jp編集部

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キャンパスにある大きな池。その周りには社屋があるが、1階はレストランになっている。これ以外にも社員なら無料に利用できるカフェやレストランなど複数の店舗がある

キャンパスに多く見かける噴水の秘密

DreamWorksのキャンパス内にはなぜか水が流れている場所が多い

 DreamWorksのキャンパスを歩くと、同社が非常に自由な職場環境であることが分かる。地中海風の中庭では、クリエイターたちが卓球を楽しみ、ゴージャスな雰囲気のレストランは社員であれば無料。日々逼迫した環境で働いている日本のサラリーマンからみれば非常に理想的な環境に見える。

 広大な敷地には緑豊かで、噴水や池なども用意されている。昨年訪れた際にも(関連記事)、気持ちを落ち着かせ、創造性をはぐくむ恵まれた環境であることを実感していた。

 そして今回の取材で、実はこの水辺、近くを走る高速道路の音をかき消すために人工的に作られたものであると聞き驚いた。日本の制作会社でも作業に集中するためにヘッドホンなどを利用するケースはあるだろうが、企業の側で、ここまで従業員の集中力を高める環境を用意するとはやはり米国のスケールは大きい。

 キャンパスで最も大きな池を囲むように社屋が建てられている。97年に建てられた7万5000平方フィート(約6968m2)を10万フィートに増築中だという(約9290m2)。3月にオープンしたばかりのフロアーを見せてもらったが、そこはモーションキャプチャー用のスタジオが用意されていた。

緑豊かで、リスが遊んでいる姿も見かけた

 これは実際に映像に使用するためのものではなく、アニメーターがキャラクターの動きを作成するために参考にするための施設だそうだ。パッシブタイプのボディースーツが用意されており、30台のカメラで最大4人までの動きをリアルタイムに処理できる。ちなみに4人と言うのはハードウェアのスペックの制約ではなく、スーツの枚数の都合だという。

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