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最新パーツ性能チェック 第92回

NVIDIAが威信をかけた「GeForce GTX 480」はその名に恥じぬ性能?

2010年03月27日 10時00分更新

文● 石井 英男

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ハイエンドカードの割にはあまり長くない印象

GeForce GTX 480ビデオカードの長さは、GeForce GTX 285とほぼ同じ

 ベンチの前にまずは、リファレンスのビデオカードを見てみよう。カードの長さは、GeForce GTX 285とほぼ同じで、2スロット占有も変わらないが、発熱の増加に対応するためにヒートパイプが4本使われており、冷却性能が強化されている。出力端子はDual-Link DVI-Iを2系統と、Mini HDMIを備えているが、 同時に出力できるのはそのうち2系統までとなる(1枚での3画面出力には対応しない)。SLI構成にすれば、3画面出力による3Dサラウンドゲーム環境も構築可能だ。最大消費電力は、GeForce 285 GTXの183Wから250Wへと増えており、それに伴い電源も、PCI Express6ピン電源端子+PCI Express8ピン電源端子という仕様に変更されている。

出力端子として、Dual-Link DVI-I×2とMini HDMIを搭載するが、同時に出力できるのは2系統まで

電源は、PCI Express6ピン電源端子とPCI Express8ピン電源端子が用意されている

テスト環境

 それではいよいよパフォーマンスを検証していきたい。比較用として、旧世代のハイエンドモデルであるGeForce GTX 285搭載ビデオカードを用意した。ハイエンドGPUのテストであるため、CPUがボトルネックとなりGPUの性能をフルに発揮できないことを防ぐために、テストマシンとして現時点最速のCore i7-980Xを搭載した日本HP「HP Pavilion Desktop HPE-190jp/CT」を用意した。なお、HPE190jpは電源ユニットが460Wで、PCI Express8ピン電源端子を備えていないため、電源ユニットをThermaltake「Toughpower QFan 650W W0163」に交換し、環境を揃えるためにHDDも別のものに交換してある。また、ハイエンドGPUの性能を活かすために、DELLの30インチワイドディスプレーを用意し、2560×1600ドットという超高解像度環境でのテストも行なった。
 グラフィックドライバについては、GeForce GTX 480ではレビュー用に配布されたGeForce Driver 197.17を、GeForce GTX 285ではGeForce Driver 197.13βを利用した。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-980X」(3.33GHz)
マザーボード PEGATRON「IPMTB-TK」(Intel X58 Express)
メモリー DDR3-1333 4GB×6
ビデオカード GeForce GTX 480
GeForce GTX 285
HDD Western Digital「WD10EADS」(1TB)
光学ドライブ バッファロー「DVSM-724S/V-BK」
電源 Thermaltake「Toughpower QFan 650W W0163」
OS Windows Vista Ultimate (64bit)
グラフィックドライバ GeForce Driver 197.17
GeForce Driver 197.13β

日本HPのハイエンドタワーマシン「HP Pavilion Desktop HPE-190jp/CT」をテストマシンとして利用した(写真のモニターは別売)

「Core i7-980X」は、現在のところ出荷数が少なく秋葉原でも入手が困難な状態だが、HPをはじめとするBTO PCなら家にいながら同CPUを搭載したPCを購入出来る。来るべきファイナルファンタジー14に備えて、そろそろPCを新調したいが、イチから自作するのは面倒という人には、パーツ交換も可能なBTO PCはピッタリだ

(次ページへ続く)

 ※お詫びと訂正:記事初出時、1枚で3画面出力に対応しているかのような記述がありました。記事を訂正し、混乱を招いたことをお詫びいたします。

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