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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第19回

美人すぎる理系アーティスト・スプツニ子さんはなぜ歌う?

2010年03月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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作曲を始めたのは先生がイケメンだったから

―― 音楽は子供の頃からやってました?

スプ子 音楽を作り始めたのは3年くらい前からなんです。

―― つい最近じゃないですか。

スプ子 大学で音楽の授業を取っていたんですけど、先生がすごい美男子で!

―― おお! スプ子さんほどの方がそれほどおっしゃるなら、どんな男だか見てみたいですねー。

スプ子 リンク送りますか? ジュード・ロウに似ているんです。スペイン人で。超カッコイイよ! カチカチカチ(URLをSkypeのチャット画面にコピペする音)

先生のオフィシャルサイト(Toni Castells)

―― おーっ、これが先生!?

スプ子 先生ですよ、これが! それで頑張って授業に出て、曲を作ったんです。5曲。「チンコの歌」もその時に作ったんですけど。チンコいいなーって。

―― あのね、いいなーって……。この先生は、どんな音楽をやられているんですか?

スプ子 オペラと電子音楽の融合みたいな感じですね。

―― チンコは関係ないですよね。それに「スプツニ子」の曲はテクノですけど。

スプ子 ほんとはバンドが作りたかったんです。でも誰も私の作った曲を演ってくれないし、私ギターも弾けないし。しょうがなくテクノなんですよ。クラフトワークなんかはもともと好きでしたから。ReasonとCuebaseで、打ち込みも自分でやってます。

―― 曲の発想もテクノ的だと思うんですけど。「コドモを作る機械」あたりは特に。

スプ子 「女は子供を生む機械」って言った日本の大臣がいましたよね。そのスキャンダルが起きたときに「ちょっとサイボーグっぽくない?」って思って作ったんです。

―― 問題発言に怒るより、むしろネタにってことですね。この曲以外にもジェンダー系のテーマが多いですけど。

スプ子 今の社会で強くやっていくためには、テクノロジーは大切なんです。でも周囲に理系でプログラマーって女の子がほとんどいない。だからテクノロジーを使う「作る、戦う、考える」女の子を打ち出して行こうと。

―― そこがフェミニストとしてのスプツニ子に関わる重要な部分なわけですね。

スプ子 すごく重要です。テクノロジーって、私たちの文化、人間の在り方を変える、境界線に存在するものなんですよ。今はテクノロジーと呼ばれているけど、いずれ私たちの文化の一部になるんです。分かります?

―― えーっと、うーん、どうかな……。

女は子供を生む機械 : 2007年1月27日、安倍内閣時代の厚生労働大臣、柳澤伯夫氏の発言

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