ステップバイステップでPentahoを構成!
インタラクティブなBIダッシュボードを自分で作る
2010年03月19日 09時00分更新
Pentahoについての情報源
簡単ではあるが、ここまででPentahoの使用方法を一通りご説明してきた。ここでは私が参考にしているPentahoについての情報源をご紹介する。残念ながらすべて英語の情報となるが、興味のある方は目を通してみてほしい。
Pentahoコミュニティ
Pentahoのコミュニティサイト。設定方法や使用方法についての情報交換が活発に行なわれている。
Pentaho Wiki
http://wiki.pentaho.com/display/COM/Community+Wiki+Home
PentahoのWiki。非常に多くの情報が掲載されている。ただし、古いバージョンを対象としたものも多く含まれるため、利用する際には注意してもらいたい。
James Dixon’s Blog(ブログ)
http://jamesdixon.wordpress.com/PentahoのCTOが書いているブログ。
Michael Tarallo - Open Source BI Guru(ブログ)
http://michaeltarallo.blogspot.com/Pentaho社員が書いているブログ。Pentahoについての最新情報が書かれている。
Julian Hyde on Open Source OLAP. And stuff.(ブログ)
http://julianhyde.blogspot.com/Pentahoで使用しているOLAPエンジンのMondrianのファウンダーが書いているブログ。
Matt Casters on Data Integration(ブログ)
http://www.ibridge.be/Pentaho Data Integrationの開発者が書いているブログ。PDIの使用方法などが書かれている。
Pentaho Musings(ブログ)
http://pentahomusings.blogspot.com/オープンソースのOLAPクライアントのPentaho Analysis Toolの開発者が書いているブログ。
Pedro Alves on Business Intelligence(ブログ)
http://pedroalves-bi.blogspot.com/Pentahoで使用しているオープンソースのダッシュボードフレームワークCDFの開発者が書いているブログ。CDFに関する最新情報が書かれている。
今後のPentahoの方向性
最後に今後のPentahoの方向性について触れておきたい。
現在、PentahoではAgile BIという考え方を打ち出しており、必要な時に素早く分析をすることができるようなアジャイル型でのBI開発を行なえるようなツールの開発を進めているようである。具体的にはETLとOLAP機能とを統合し、データの抽出からそれを使った分析までを簡単に行なえるような機能の開発などを行なっている。
また、Pentaho自体の機能ではないが、DWHについても触れておこう。DWHには大量のデータが蓄積されるため、分析の際のパフォーマンスは非常に大きな問題となる。これを解決するために商用・オープンソースなどで様々なDWH製品がリリースされている。
その中の1つとして列指向データベースがある。一般に使用されている行指向データベースはトランザクション処理に適したもので、OLTP用途に適している。これに対し、列指向データベースは複雑なクエリを実行するOLAP用途に適したアーキテクチャとなる。こうした列指向データベースでもいくつかオープンソースの製品が存在する。代表的なものにInfobright、LucidDB、MonetDB、InfiniDBなどがある。パフォーマンスの問題が発生した場合には試してみる価値があるだろう。
今回で連載は最後となる。紙面の都合上、掘り下げた説明をすることができなかったが、今回ご紹介したPentahoコミュニティやWikiなどの情報を参考にご自身で試しながら理解を深めていただければ幸いである。
著者紹介:鹿取裕樹
SAPジャパンにて会計コンサルティングを担当。その後、ビーブレイクシステムズの設立に参画する。
現在は、業務システムのパッケージソフトMA-EYESおよびBIソリューションの導入を担当する。
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