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MARKETING 徹底解剖! 成功ネットショップの現場ノウハウ ― 第32回

古銭が一度に1000枚!ヒットの秘密は「女性客」

2010年03月18日 11時00分更新

三浦たまみ

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※この記事は、「徹底解剖! 成功ネットショップの現場ノウハウ」の第32回です。過去の記事もご覧ください。


石塚眞一郎さん
『アイコインズ』の石塚眞一郎さん

 ネットショップを運営していると、顧客の声がヒントになってヒット商品が生まれるケースは少なくありません。メディアで紹介され爆発的にヒットするような派手な性質のものではありませんが、確実に需要が見込める手堅さがあります。顧客の声に耳を傾けて新商品を開発・販売したり、既存商品を改良して発売した場合、根強く支持され息の長い商品に成長する可能性を秘めているのです。コインや古銭を販売する『アイコインズ』も、現在もコンスタントに売れているロングセラー商品は、顧客からの要望で初めて取扱いを始めたコインでした。


“感性”を大切にする女性客の趣味に合わせる

 アイコインズのロングセラー商品は、「ラッキー6ペンス」というコイン。店主の石塚眞一郎さんの店には、メールや、時には電話などで、ある問い合わせがたびたび舞い込んだといいます。

「『幸運になるという言い伝えのある6ペンスコインは扱っていますか?』というものでした。問い合わせの多くは女性客。うちのようなコレクターズアイテムは100%といってもいいほど男性客で占めていましたから、女性というだけで印象に残りました。また、“幸運になる”という意味合いにも強い興味を持ちましたね」

 調べてみると、イギリスでは、結婚式を挙げる花嫁の左靴に1枚の6ペンスコインを忍ばせておくと、その花嫁は豊かで幸せな人生を送ることができるというおまじないがあることが分かります。

「縁起がいいコインですし、扱ってみたいなと感じました。問い合わせが50件近くになる頃には、イギリスのディーラー経由で、まとまった量の6ペンスコインを入手する手はずを整えていました」

 石塚さんは、販売する際、通常のコインの発送とは異なり、以下のような二つ折りの透明ケースの下段にコインを入れ、上段には、コインの言い伝えについて端的にまとめた文章を印刷したピンクの用紙を添えました。

ラッキー6ペンス

「男性の場合、コインが発行された時期の歴史などにロマンを感じるケースが多いのですが、女性の場合はジンクスやおまじない的な意味合いで購入されたり、もしくは、コインに描かれたデザインが気に入るなど、感性で購入されるケースが多いんですよね。ですから、届いたときに『あ、かわいいな』と思ってわくわくした気持ちを味わってもらいたかったんです」

 やがてラッキー6ペンスは、長く着実に売れ続けるヒット商品に成長します。また、この商品は、大口注文が入る確率が高いといいます。

「結婚式の司会者が1000枚購入してくれたということもあるなど、ブライダル業界の方が購入してくださるケースが多いんです。ただし、この商品は、5枚セットで1250円。1枚あたり250円という安価な商品ですから、他のコインに比べ大きな儲けが期待できるわけではありません。でも、その分大量に購入してもらえる、季節に大きく左右されることなくコンスタントに注文が確実に入るという意味では、手堅い商材だと思っています」


■今回の成功ネットショップ:
コイン・古銭の販売『アイコインズ』

アイコインズ

28年間続けたサラリーマン生活にピリオドを打ち、2000年5月、コインや古銭を扱うネットショップ『アイコインズ』をオープン。2000年前の中国のコインはじめ、日本や世界の貨幣やコインを販売している。コアなファン層が多く、7~8割がリピーター。楽天市場に支店もあり。年商1億円。

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