国会議員初インタビュー!
震える編集部員の前に現れたのは……(゚д゚)!?
さすがに今回は緊張を隠せない。
なにせ、現役国会議員へのインタビューだ。当然、初体験。ネットベンチャーの事業部長インタビューと言われてぬるふわモードで出向いたところ、ベンチャーというより“組”と呼ぶべき風貌の方が現れてカメラマンと二人でフリーズしたり、取材先の事務所ソファーに座った途端、同行の筆者が「まだ眠剤抜けてないから3分寝る。なんとか誤魔化して」と言って崩れ落ちるなど、そこそこの修羅場(?)は乗り越えてきた自信があるものの、今度ばかりは分が悪い。
取材場所は永田町の参議院議員会館。参議院議員の国会事務所が文字通り一堂に会している建物だ。重厚なスーツに身を包んだ紳士たちに混じって議員会館に入場。ジャンパー姿なので肩身が狭い。ちなみに編集部員の政治知識は『金と銀』『野望の王国』『ムダヅモ無き改革』で占められている。受付で取材の旨を伝えた後、いざ藤末議員の事務所へ。
緊張のあまり「ドモコニチワ」などと不自然な片言になりつつ、秘書の方と挨拶を交わしていると、奥の部屋から「どうもー」と大きな声が。
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きっかけはYouTubeのオバマ演説動画
――えーと。ご多忙中失礼いたします……っていうか、着替え中でした?
藤末議員 このTシャツ、いいでしょう! これ着て歩けば僕のTwitterアカウントがいやでもわかりますよ(笑)。
――あの、一気に力が抜けたので、さっそくですがインタビューを始めさせていただきますです……。
藤末議員 よろしくお願いします!
――えーまずは、なぜネット選挙運動の解禁に関心を持たれたのかというあたりからお聞きしたいのですが。
藤末議員 そもそもは、昨年10月まで民主党の青年局長を務めていたんですが、若者が投票に行かないという課題がありました。データを見る限りでは新聞・テレビへの接触時間が減る一方で、インターネットから情報を得る若い人がどんどん増えていると。ならばインターネットを利用するのがベストですねという話になったのがひとつ。
そしてもうひとつはオバマ大統領の選挙戦です。オバマは出馬宣言した時点では、(アメリカの)民主党内でもヒラリー・クリントンには勝てないんじゃないかと言われていたわけです。それどころかメインの候補とすら言えない状態でした。
――選出されたイリノイ州内でしか知名度はなかったと聞きます。そして上院議員といってもオバマは一期目なんですよね。ヒラリー・クリントンのキャリアには到底及ばない。
藤末議員 そうなんです。言ってみればぽっと出なんですけど、ただ2004年の演説が素晴らしかった。僕がオバマに注目したのもその演説からなんです。おそらく多くのアメリカ国民もそうでしょう。YouTubeにアップロードされているのですが、すべての動画を合わせれば再生数は100万回をゆうに超えているんじゃないかな。
彼ってスピーチ上手いじゃないですか。それが全部YouTubeで見られるんです。僕もYouTubeにかじりつきましたよ。10年前ならこうはいかなかった。どんなに演説が上手くても、聞く機会がなければ多くの有権者に影響を与えることはできませんからね。そして重要なのは、これが日本からでも見ることができたということ。僕は『これは新しいパワーだ』と思いました。あとは韓国ですね。2002年、盧武鉉のときの大統領選は相当インターネットを駆使したものだったという情報は伝わっていました。
なにより、鈴木寛さんや世耕弘成さんをはじめとする先人たちが道を拓いていて、すでに“ネットは必要だよね”という雰囲気が出来上がっていた。そしてポイントは民主党のマニフェストに書き込んだことだと思います。鳩山総理は当時Twitterとか知らなかったと思いますけどね。