このページの本文へ

決定版 Mac初心者のための購入ガイド 第1回

初心者も大歓迎 この春、Macを始めよう!

2010年03月30日 12時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

現役ユーザーが語る Macのココがスゴい!

 編集部でチョイスしたいいところのあとは、Macユーザーの声をお届けしよう。人間の好みは本当にさまざまなので、もちろん「MacよりWindowsのほうがいいよ」という声があることも分かる。ただ、Macを触ったこともないのに毛嫌いするのはもったいない。実際に使っている人々の意見に耳を傾けたうえで、ぜひとも一度、店頭でMacを体験してみてほしい。


 辛酸なめ子さん(コラムニスト・漫画家)

 現在使っているMac:Mac mini


 Mac miniは、Apple Storeで去年購入しました。モニターがツルツルしすぎていない一つ前のタイプを選びました。理由は、仕事中女を捨てて働いている自分の姿が鏡面状になったモニターに映って萎えるのを防ぐため……。映り込みのないおかげで心安らかに仕事しています。

 Mac miniはボックス型のデザインもかわいいし起動も早いです。そして起動ボタンの押し心地が官能的と言っていいくらい良いのも高ポイント。このMac miniと入れ替えに天寿を全うした 「Power Macintosh 7600/132」の思い出を胸に、これから長くつきあっていきたいです。



 内藤みかさん(小説家&エッセイスト)

 現在使っているMac:MacBook


 17年も前からMacでしたが、iPhoneを買ってますますMacが好きになりました。とにかくiPhoneとの連携がスムースなんです。USBケーブルでつなげば、iPhoneで撮った画像はiPhotoから見られますし、iTunesからダウンロードした音楽は、iPhoneに転送されます。

 可愛い分身ができたおかげで、毎日24時間Macのデータと一緒にいることができています。今後はEvernoteというアプリで原稿や書類もiPhoneに同期させ、なお一層使い勝手をよくさせるつもりです。



 林信行さん(ITジャーナリスト・コンサルタント)

 現在使っているMac:15インチMacBook Pro


 Macのスゴいところは、アップルがゴミと呼ばれるような製品をつくらないように真剣かつ真摯につくっているところ。本当に環境のためになるパソコンを考えて、素材選びから素材の加工方法までしっかりと吟味して製品を作っている。

 さらに、勝手なアイディアのお仕着せでなく、本来の主役であるユーザーの個性が最大限発揮できるようにハード、ソフトの両面から最適化を図っている点も見逃せない。

 そこまで頑張ったうえで、できあがった製品が世界で1台でも多く売れるように、パッケージングや流通といった部分までしっかり原点から考え直してデザインしている。日本の組織は構造的問題もあり、こうした真摯な取り組みがしづらい。そうした状況がつづく限り、アップルの製品は、孤高かも知れないけど、他社が追いつけない地位を保っていけると思う。



 松村太郎さん(慶應義塾大学SFC研究所上席所員)

 現在使っているMac:MacBook Air&24インチiMac


 Macの魅力は、簡単な操作で、素早く、美しい仕上がりが期待できるパワフルなアプリケーション群です。付属してくるiLife、特にiMovieは、誰でもあっと驚くHD動画編集が可能で、DVD作成やYouTube公開まで、メニューに用意されている親切さがあります。

 またiWorkのKeynoteやPagesでは、テンプレートに沿って文字や写真を配置するだけで、クールなドキュメントが仕上がります。良いデザインのアウトプットが当たり前になってくると、自分のセンスやアイディア、そして創意工夫といったクリエイティブさが自然に磨かれていきます。シンプルに使いこなすことが、自分の成長につながる。Macを手放せない理由の1つが、ここにあります。



 田中俊光さん(ライター・プログラマー)

 現在使っているMac:27インチiMac Core i7モデル


 Macでは標準で付属している「Boot Camp」というソフトを利用してWindowsをインストールして、Mac OS Xと切り換えて使用することができる。また、仮想化ソフトを別途導入すれば、Mac OS XとWindowsを同時に使用することも可能。普段はMac OS Xを使用して、Windows専用のソフトやサービスを使うときだけWindowsを起動するといった使いかたができるわけだ。

 Windows PCからMacへ乗り換えたユーザーも使い慣れたWindows用ソフトを継続して使用しつつ、徐々にMac用ソフトに切り換えていくことができる。通常のPCにMac OS Xをインストールして使うことはできないので、1台でMac OS XとWindowsの両方のOSが使えるのはMacの大きなメリットと言えるだろう。



 千種菊里さん(ライター)

 現在お使いのMac:メインはMacBookPro(Late 2006)。検証用としてiMac(CoreDuo)、Xserve G5、Mac mini(G4)、iBook G3


 昔から、Mac 信者というのは沢山いました。口を開けば Mac、Mac とうるさい人達ばかりです。それゆえにMac を毛嫌いする人がたいへん沢山います。私もそういう人達は嫌いです。でも、ウェブを見るのも、音楽を聴くのも、そしてそれらを作るのも、プログラムを書くのも、一番手っ取り早く、一番楽に作れるのはやっぱり、Mac でした。

 パワフルな Intel CoreプロセッサとUNIXの堅牢性もさることながら、そうした性能として現れる数値ではなく、ちょっとしたときに気がつく、華やかな見た目の裏に秘められた使い勝手のよさが、Mac にはあります。自分の腕を少し伸ばして夢に届かせてくれるもの、熱狂した信者が出るのも致し方ないもの。それがMacでしょう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中