感動の初対面!
初めて見たtorneは意外とコンパクトで、PS3の横にちょっこりと置かれていた。USB接続のPC用地デジチューナー程度の大きさで、PS3とともにテレビの脇に置いても邪魔にならなさそうだ。
というわけで、早速起動してもらう。PS3のクロスメディアバーに新たに「テレビ」という項目が追加されており、これを選択すればtorneを利用したテレビ視聴/録画が可能になるという流れだ。
実際に操作してみて、まず感じたのはDUALSHOCK3でテレビやレコーダーを操るという不思議な感覚である。液晶テレビやレコーダーは、多機能化するにつれてリモコンのボタン数が増えている。このため、まったくリモコンを見ずに操作することは難しい。しかし使い慣れたコントローラなら、指の触感でどのボタンかはすぐに分かるため、画面だけを見て操作できる。この違いは大きい。
そして注目のスピードだが、確かに速い! ボタンを押した瞬間にレスポンスが返ってくる感覚で、使っていて「気持ちいい」。多くの液晶テレビやBDレコーダーの、ボタンを押すとワンテンポ遅れて画面が書き換わるイメージとはまるで異なっている。
このスピードで特に快適な操作を実現しているのが番組表の表示である。とにかく華やかなデザインに仕上げられている上、番組を選択するためのカーソルの移動もとにかく速い。多くの液晶テレビやBDレコーダーが徒歩だとすると、torneは全力疾走の勢いでカーソルを動かせる。
フルHDの高解像度を活かし、最大24時間分の表示が可能なことも特徴の1つだろう。表示できる範囲が狭いと、スクロールさせながら見ざるを得ないが、これが遅いと余計にフラストレーションがたまってしまう。一方torneは多くの番組情報を1画面に表示できる上、カーソルでの移動も軽快、L1/R1ボタンを使ったズームも当然可能となっているなど、快適に見られる番組表に仕上がっている。
単に速いだけでなく、インターフェイス面でのデザインの作り込みもすごい。開発に携わったソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオ制作部 ゲームデザイナーの西沢学氏によれば、「PS3を使うからにはエンターテインメント性を持たせたかった」ということで、インターフェイスの作り込みやデザインにもこだわっているという。
実際、Torneは宇宙っぽい世界観を表現したかったということで、たとえば録画した番組のサムネイル画像がタイトル画面の3D空間の中で渦(トルネード)を巻きながら漂っているなど、細かな作り込みが随所に見られる。
また、リビングに置いて操作していても違和感がないようデザインにも配慮したとのこと。たとえば、女性でも操作できる優しい感じを表現するために、100%の濃さの黒は使っていないという。
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