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物欲AVコモノ道 第44回

発売直前! PlayStation 3で地デジ録画ができる「torne」

2010年03月15日 15時49分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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実際に触ってみた

実際に触ってみた。外付けのUSB HDDを接続し、録画機能を試したりした

感動の初対面!

 初めて見たtorneは意外とコンパクトで、PS3の横にちょっこりと置かれていた。USB接続のPC用地デジチューナー程度の大きさで、PS3とともにテレビの脇に置いても邪魔にならなさそうだ。

 というわけで、早速起動してもらう。PS3のクロスメディアバーに新たに「テレビ」という項目が追加されており、これを選択すればtorneを利用したテレビ視聴/録画が可能になるという流れだ。

ゲームをプレイしている最中にtorneによる録画が始まると、ゲーム画面にメッセージが表示される

ゲームをプレイしている最中にtorneによる録画が始まると、ゲーム画面右上にメッセージが表示される。ちなみにPS3がスタンバイ状態の時でも、録画予約時間が来ると自動で起動し、録画後は再びスタンバイに戻るという

 実際に操作してみて、まず感じたのはDUALSHOCK3でテレビやレコーダーを操るという不思議な感覚である。液晶テレビやレコーダーは、多機能化するにつれてリモコンのボタン数が増えている。このため、まったくリモコンを見ずに操作することは難しい。しかし使い慣れたコントローラなら、指の触感でどのボタンかはすぐに分かるため、画面だけを見て操作できる。この違いは大きい。

 そして注目のスピードだが、確かに速い! ボタンを押した瞬間にレスポンスが返ってくる感覚で、使っていて「気持ちいい」。多くの液晶テレビやBDレコーダーの、ボタンを押すとワンテンポ遅れて画面が書き換わるイメージとはまるで異なっている。

 このスピードで特に快適な操作を実現しているのが番組表の表示である。とにかく華やかなデザインに仕上げられている上、番組を選択するためのカーソルの移動もとにかく速い。多くの液晶テレビやBDレコーダーが徒歩だとすると、torneは全力疾走の勢いでカーソルを動かせる。

24時間表示が可能なテレビ番組表。1日分の番組を一覧できるのはやはり便利

24時間表示が可能なテレビ番組表。1日分の番組を一覧できるのはやはり便利

番組表を拡大させたところ。拡大/縮小も非常にスムース

番組表を拡大させたところ。拡大/縮小も画期的なほどにスムース

番組を予約録画する際に表示されるインターフェイス。外付けHDDを接続していれば、録画先として表示される。なお、外付けHDDに名前を付けて管理することも可能

番組を予約録画する際に表示されるインターフェイス。外付けHDDを接続していれば、録画先として表示される。なお、外付けHDDに名前を付けて管理することも可能

録画した番組を一覧表示しているところ。番組名などでのソートが可能

録画した番組を一覧表示しているところ。番組名などでのソートが可能

 フルHDの高解像度を活かし、最大24時間分の表示が可能なことも特徴の1つだろう。表示できる範囲が狭いと、スクロールさせながら見ざるを得ないが、これが遅いと余計にフラストレーションがたまってしまう。一方torneは多くの番組情報を1画面に表示できる上、カーソルでの移動も軽快、L1/R1ボタンを使ったズームも当然可能となっているなど、快適に見られる番組表に仕上がっている。

 単に速いだけでなく、インターフェイス面でのデザインの作り込みもすごい。開発に携わったソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオ制作部 ゲームデザイナーの西沢学氏によれば、「PS3を使うからにはエンターテインメント性を持たせたかった」ということで、インターフェイスの作り込みやデザインにもこだわっているという。

 実際、Torneは宇宙っぽい世界観を表現したかったということで、たとえば録画した番組のサムネイル画像がタイトル画面の3D空間の中で渦(トルネード)を巻きながら漂っているなど、細かな作り込みが随所に見られる。

 また、リビングに置いて操作していても違和感がないようデザインにも配慮したとのこと。たとえば、女性でも操作できる優しい感じを表現するために、100%の濃さの黒は使っていないという。

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