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最新パーツ性能チェック 第91回

SATA 3.0対応統合型チップセット「AMD 890GX」の実力とは?

2010年03月07日 18時30分更新

文● 石井 英男

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CINEBENCH R10

 3Dレンダリングによって処理性能を計測するCINEBENCH R10も、64bit版と32bit版があり、それぞれで計測を行なった。こちらは、AMD 890GXがAMD 790GXやAMD 785Gよりもスコアーがやや低くなったが、その差は3%弱であり、大きな差ではない。

CINEBENCH R10 64bit版(単位:score)better→

CineBench R10 32bit版(単位:score) better→

Sandra 2010c

 次に、Sandra 2010cのMemory Bandwidth Benchmarkで、メモリーの帯域幅を計測した。こちらは3製品ともほぼ同じ結果となった。ただし、Phenom IIやAthlon IIの場合、メモリーコントローラーはCPUに内蔵されているため、当然の結果といえるだろう。

Sandra 2010c Memory Bandwidth Benchmark(単位:MB/s)better→

3D描画性能

 次は、内蔵グラフィックスコアの3D描画性能を比較してみた。3DMark06のスコアーは、グラフィックスコアクロックが700MHzと高いAMD 890GXとAMD 790GXがほぼ同じで、クロックが500MHzと低いAMD 785Gよりも20%ほど高い。
 重いゲームの代表であるバイオハザード5のフレームレートも、AMD 890GXとAMD 790GXはほぼ同じで、AMD 785Gのみ低くなっている。ただし、AMD 890GXやAMD 790GXでも、1280×720ドットでの結果は8fps台であり、とてもゲームを楽しめるフレームレートではない。AMD 890GXの3D描画性能は、統合チップセットとしては高いほうだが、最新ゲームを動かすにはやはり力不足である。
 最近のゲームソフトでも比較的軽めのストリートファイターIVでは、1280×720ドットで24fps程度のフレームレートになったが、こちらも快適に遊ぶには性能が足りない。
 古いゲームの代表として選んだ、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3は、LOWモードで7934、HIGHモードでも4795というスコアーが出ており、快適に遊べるレベルだ。

3DMark 06(単位:score) better→

BIOHAZARD5(単位:fps)better→

Streetfighter IV(単位:fps)better→

FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3(単位:score)better→

(次ページへ続く)

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