CINEBENCH R10
3Dレンダリングによって処理性能を計測するCINEBENCH R10も、64bit版と32bit版があり、それぞれで計測を行なった。こちらは、AMD 890GXがAMD 790GXやAMD 785Gよりもスコアーがやや低くなったが、その差は3%弱であり、大きな差ではない。
Sandra 2010c
次に、Sandra 2010cのMemory Bandwidth Benchmarkで、メモリーの帯域幅を計測した。こちらは3製品ともほぼ同じ結果となった。ただし、Phenom IIやAthlon IIの場合、メモリーコントローラーはCPUに内蔵されているため、当然の結果といえるだろう。
3D描画性能
次は、内蔵グラフィックスコアの3D描画性能を比較してみた。3DMark06のスコアーは、グラフィックスコアクロックが700MHzと高いAMD 890GXとAMD 790GXがほぼ同じで、クロックが500MHzと低いAMD 785Gよりも20%ほど高い。
重いゲームの代表であるバイオハザード5のフレームレートも、AMD 890GXとAMD 790GXはほぼ同じで、AMD 785Gのみ低くなっている。ただし、AMD 890GXやAMD 790GXでも、1280×720ドットでの結果は8fps台であり、とてもゲームを楽しめるフレームレートではない。AMD 890GXの3D描画性能は、統合チップセットとしては高いほうだが、最新ゲームを動かすにはやはり力不足である。
最近のゲームソフトでも比較的軽めのストリートファイターIVでは、1280×720ドットで24fps程度のフレームレートになったが、こちらも快適に遊ぶには性能が足りない。
古いゲームの代表として選んだ、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3は、LOWモードで7934、HIGHモードでも4795というスコアーが出ており、快適に遊べるレベルだ。
(次ページへ続く)
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