オンラインサービス提供者は、日々国際化、複雑化が進むオンライン犯罪手法への対策に追われている。そこでマイクロソフトは、サービス提供者側のセキュリティ対策の負担軽減を目的に、「Internet Explorer 8」の利用を啓発していくプロジェクトを開始した。
セーフティ! オンライン プロジェクトが始動!
マイクロソフト(株)は1日、「セーフティ! オンライン プロジェクト」を開始した。これは、セキュリティ性を強化したウェブブラウザー「Internet Explorer 8」(IE8)を利用することで、オンラインサービスの提供者と利用者のセキュリティ対策への負担軽減を図るためのプロジェクト。
IE8では、フィッシング詐欺サイトの検出率が83%と主要ブラウザーの中ではトップ。また、悪意のあるサイト及び危険なサイトの検出率は、81%とこちらもトップだとしている。2009年2月までは検出率が69%であったものがここまで精度を高めているのも特徴。
マイクロソフトでは、本プロジェクトへの参加企業を1日より募集し、6月末までには100社を目標に活動するとしている。なお、参加企業には、専用プロジェクトページとカスタマイズ版Internet Explorer 8(※可能な場合)が提供される。
※米国NSS Laboratoriesの調査。同組織は、さまざまな機器やソフトの安全評価をする機関
すでに、本プロジェクト開始には下記の6社が共同で活動を開始している。
- (株)ゲッティコミュニケーションズ
- デジット(株)
- フェンリル(株)
- マイクロソフト(株)
- ヤフー(株)
- 楽天(株)
- (株)ラフデッサン
セーフティ! オンライン プロジェクトへは、本プロジェクトの公式サイトから応募することで参加可能。
学生向けセキュリティ啓発活動も開始
また、上記6社のうち5社により、本プロジェクト始動に際して、学生向けセキュリティ啓発活動「学生のみなさんによるインターネット安全警備隊」プロジェクトも開始。
内容は学生向けに、インターネットを安全に使うための基礎知識をクイズ形式で学ぶというもの。そこで学んだ基礎知識を友人や家族に伝えてもらうことを目指すという。
参加申し込み期間は3月8日~5月9日までで、「学生のみなさんによるインターネット安全警備隊」から応募可能。実施日は、初日が5月22日。本格的な活動は5月24日~6月6日まで行われる。