CPUの説明で終わった前回に続き、今回はAMD(ATI)/NVIDIAのGPUと、インテルのチップセットの製品名とコード名の関係を解説しよう。
4000世代以前と5000世代以後で
命名ルールの変わったAMD GPU
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|---|
| 「RV770」ことRadeon HD 4870 |
AMD(ATI)のGPUは、さすがにRadeon HD 3000シリーズはほとんどマーケットから消え、Radeon HD 4000シリーズと5000シリーズのみが残っている。特に、台湾TSMC社による40nmプロセスの歩留まり改善にともない、Radeon HD 5000シリーズの入手性が急速に改善しているため、4000シリーズも急速に減りつつあるといったところだ。
そのRadeonファミリーだが、従来はコード名が2本立てになっていた。まず「Rxxx」というコード名で、これはその世代のハイエンド製品に与えられる。具体的には「R200/300/420/520/580/600」といったものだ。一方、このコアをベースに機能や性能を落としたものには、「RVxxx」というコード名が与えられる。例えば80nm~65nmプロセスを使ったRadeon HD 2000シリーズの場合、以下のようになる。
- R600:Radeon HD 2900
- RV630:Radeon HD 2600
- RV610:Radeon HD 2400
R/RVに続く3桁の数字は、100の位が世代を示し、続く2桁は割と適当に割り振られていたようだ。
ただしこの関係は、続くRadeon HD 3000シリーズで崩れる。ATIはAMDに買収後、「Sweet Spot戦略」と呼ばれる新しい戦略を採用。トップエンドに巨大なダイサイズのGPUをもってくるのでなく、メインストリームのダイを複数搭載する形で対応するという仕組みをとった。この結果、アーキテクチャーを代表するコード名はRxxxからRVxxxに切り替わった。Radeon HD 3000シリーズの場合は以下のようになり、RV670がアーキテクチャーを代表するコード名となっている。これに続くRadeon HD 4000シリーズもほぼ同じ構成だ。
- R680:Radeon HD 3870 X2
- RV670:Radeon HD 3870/3850/3830
- RV635:Radeon HD 3650
- RV620:Radeon HD 3470/3450
ただ幸い、AMDのコード名自体が比較的わかりやすいし、あるコード名の製品が複数世代に渡って使われることもないため、コード名と製品がほぼ対になっているので理解しやすい。また、コード名の数字の大小がほぼ製品のグレードと同じ順になっているので、混乱も少ない。
AMD GPUのコード名一覧
| アーキテクチャー コード名 |
製造プロセス | 製品コード名 | 製品 |
|---|---|---|---|
| RV770 | 55nm | RV770 | Radeon HD 4870/4850/4830/4730 |
| R700 | Radeon HD 4870 X2 | ||
| RV790 | Radeon HD 4890 | ||
| RV730 | Radeon HD 4670/4650 | ||
| RV710 | adeon HD 4550/4350 | ||
| 40nm | RV740 | Radeon HD 4770 | |
| Evergreen | 40nm | Cypress | Radeon HD 5870/5850/5830 |
| Hemlock | Radeon HD 5970 | ||
| Juniper | Radeon HD 5770/5750 | ||
| Redwood | Radeon HD 5670/5570 | ||
| Cedar | Radeon HD 5450 |
お詫びと訂正:掲載当初、RV740を55nmに含めていましたが、正しくは40nmでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2010年3月7日)
もっとも、そろそろ型番では足りなくなると思ったのか、あるいはAMDになって設計を開始した初めての製品※1ということか、Radeon HD 5000シリーズでは「Evergreen」というアーキテクチャー名と、「Cypress」「Hemlock」「Juniper」「Redwood」「Cedar」(いずれも植物の名)という、従来とはまったく異なるコード名が割り当てられた。
※1 AMDがATIを買収したのは2007年だが、その後に出たRadeon HD 3000~4000シリーズは、基本的にRadeon HD 2000シリーズのスケールアップ+機能追加版で、完全な新設計ではない。
型番に慣れた従来のユーザーからするとちょっとわかりにくいが、それでも表のとおり製品とコード名がほぼ対になっているので、混乱は少ないだろう。
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