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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 ― 第41回

わかりにくいGPU&チップセット コード名まるわかり

2010年03月01日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/)

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 CPUの説明で終わった前回に続き、今回はAMD(ATI)/NVIDIAのGPUと、インテルのチップセットの製品名とコード名の関係を解説しよう。


4000世代以前と5000世代以後で
命名ルールの変わったAMD GPU

「RV770」ことRadeon HD 4870
「RV770」ことRadeon HD 4870

 AMD(ATI)のGPUは、さすがにRadeon HD 3000シリーズはほとんどマーケットから消え、Radeon HD 4000シリーズと5000シリーズのみが残っている。特に、台湾TSMC社による40nmプロセスの歩留まり改善にともない、Radeon HD 5000シリーズの入手性が急速に改善しているため、4000シリーズも急速に減りつつあるといったところだ。

 そのRadeonファミリーだが、従来はコード名が2本立てになっていた。まず「Rxxx」というコード名で、これはその世代のハイエンド製品に与えられる。具体的には「R200/300/420/520/580/600」といったものだ。一方、このコアをベースに機能や性能を落としたものには、「RVxxx」というコード名が与えられる。例えば80nm~65nmプロセスを使ったRadeon HD 2000シリーズの場合、以下のようになる。

  • R600:Radeon HD 2900
  • RV630:Radeon HD 2600
  • RV610:Radeon HD 2400

 R/RVに続く3桁の数字は、100の位が世代を示し、続く2桁は割と適当に割り振られていたようだ。

 ただしこの関係は、続くRadeon HD 3000シリーズで崩れる。ATIはAMDに買収後、「Sweet Spot戦略」と呼ばれる新しい戦略を採用。トップエンドに巨大なダイサイズのGPUをもってくるのでなく、メインストリームのダイを複数搭載する形で対応するという仕組みをとった。この結果、アーキテクチャーを代表するコード名はRxxxからRVxxxに切り替わった。Radeon HD 3000シリーズの場合は以下のようになり、RV670がアーキテクチャーを代表するコード名となっている。これに続くRadeon HD 4000シリーズもほぼ同じ構成だ。

  • R680:Radeon HD 3870 X2
  • RV670:Radeon HD 3870/3850/3830
  • RV635:Radeon HD 3650
  • RV620:Radeon HD 3470/3450

 ただ幸い、AMDのコード名自体が比較的わかりやすいし、あるコード名の製品が複数世代に渡って使われることもないため、コード名と製品がほぼ対になっているので理解しやすい。また、コード名の数字の大小がほぼ製品のグレードと同じ順になっているので、混乱も少ない。

AMD GPUのコード名一覧

アーキテクチャー
コード名
製造プロセス 製品コード名 製品
RV770 55nm RV770 Radeon HD 4870/4850/4830/4730
R700 Radeon HD 4870 X2
RV790 Radeon HD 4890
RV730 Radeon HD 4670/4650
RV710 adeon HD 4550/4350
40nm RV740 Radeon HD 4770
Evergreen 40nm Cypress Radeon HD 5870/5850/5830
Hemlock Radeon HD 5970
Juniper Radeon HD 5770/5750
Redwood Radeon HD 5670/5570
Cedar Radeon HD 5450

お詫びと訂正:掲載当初、RV740を55nmに含めていましたが、正しくは40nmでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2010年3月7日)

 もっとも、そろそろ型番では足りなくなると思ったのか、あるいはAMDになって設計を開始した初めての製品※1ということか、Radeon HD 5000シリーズでは「Evergreen」というアーキテクチャー名と、「Cypress」「Hemlock」「Juniper」「Redwood」「Cedar」(いずれも植物の名)という、従来とはまったく異なるコード名が割り当てられた。
※1 AMDがATIを買収したのは2007年だが、その後に出たRadeon HD 3000~4000シリーズは、基本的にRadeon HD 2000シリーズのスケールアップ+機能追加版で、完全な新設計ではない。

 型番に慣れた従来のユーザーからするとちょっとわかりにくいが、それでも表のとおり製品とコード名がほぼ対になっているので、混乱は少ないだろう。

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