レノボは、ノート型ワークステーションの新製品を発表した。これは業務上、社内外を頻繁に移動し、パソコンを使った高度な演算処理と信頼性が求められる業界に向けた製品で、ターゲットはデジタルコンテンツ制作や石油などの資源事業、CAD/CAM/EDA、生命科学研究分野だとしている。
レノボ・ジャパン(株)は23日、ノート型のワークステーションの新製品「ThinkPad W701」とサブディスプレイ搭載の「ThinkPad W701ds」を発表した。
CPUはCore i7 820QM(1.73GHz)、メモリは標準でDDR3の4GB(最大16GB)を搭載。また、主要ワークステーションISVアプリケーションのテストを受け、認証を得ており、高性能と高信頼性を両立している。
「Rescue and Recovery 4.0」という独自システムも搭載した。システムクラッシュ時には、ボタンひとつでシステムの復元やファイルの取り出せる。
従来機のThinkPad W700および同W700dsと比較すると、移動先でのユーザビリティーが向上した。5つのUSBポートのうち、ひとつをUSB 3.0、もうひとつをUSB 2.0/eSATAのコンボ端子に変更。5 in 1 メディアカードリーダーと200万画素の内蔵カメラが全モデル標準搭載となった。
DisplayPortも追加され、従来最大2048×1536ドットだった外部ディスプレー接続の解像度が2560×1600ドットに向上した(同ポートおよびDVI-D出力時)。OSはWindows 7の64bitと32bitが選べるようになり、XP ProfessionalとVistaについては64bitモデルのみ提供される。
そのほかの仕様は、2機種とも従来機とほぼ同様で、カラーキャリブレーター、17型ワイド液晶ディスプレー(1920×1200ドット)、ワコム製のパームレスト・デジタイザーとペンを搭載。
本体サイズは、ThinkPad W701が幅410×奥行き310×高さ41.4mm(最薄部40.6mm)で、重量約4.07kg。レノボでの直販価格は42万円。一方、ThinkPad W701dsのサイズ/重量も同様だが、サブディスプレーを含めると高さは52.2mm。重量は約5.2kgとなる。直販価格は56万7000円。
両製品とも3月31日発売で、同社直販サイトでの取り扱いは4月上旬を予定している。