19mm相当の画角が魅力!「DW-6」
DW-6は倍率0.75倍のワイドコンバージョンレンズで、「フード&アダプター HA-3」を使用して装着するとズームの広角側が19mm相当(35mmフィルム換算)にまで広がるようになる。当然S10はズームレンズなので望遠側の倍率も下がるため、通常であれば24-72mm相当のズームレンズが19-57mmへと全体に広角側へと画角は変化する。
コンバージョンレンズを装着すると背面モニター上には「WIDE DW-6」なのか「TELE TC-1」なのかを確認する画面が表示され、どちらかを選択することになる。これは初期設定で「装着時選択」になっているためで、セットアップメニューからOFF/WIDE[DW-6]/TELE[TC-1]/装着時選択の4つに設定することができる。
DW-6のワイド時の画質は画面周辺でも目立った流れ色収差は見られない。標準の24mm相当の画角もかなり広角な画角ではあるのだが、さすがに19mm相当の画角というのは魅力的で、望遠側が57mm相当に制限されてしまってもかまわないと思ってしまった。
このDW-6を装着したままでも最短撮影距離には変化はなく(レンズ自体の厚みが1cm以上ある)、マクロモード時にはレンズ先端が被写体に触れてしまうくらい接写することができるので、遠近感のデフォルメの効いた写真を撮ることができる。持っていて損のないオプションだと思う。
ケラレがやや気になる「TC-1」
もう1つの「テレコンバージョンレンズ TC-1」は、望遠側の画角が135mm相当になるコンバージョンレンズで、72mm相当までのS10の中望遠的な画角から、さらに圧縮効果が望める画角へと変化させられる。しかし、テレコンバージョンレンズの宿命と言うべきなのか、ほぼ望遠端以外の画角では画面の四隅にケラレ(暗く落ち込む)が発生してしまう。そのため72mmでは足りないと思ったときにだけ装着するような使い方になるのが少し不便かもしれない。
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