このページの本文へ

ネット音楽レーベルの社員・むらたさんがCDデビューする理由

2010年03月08日 12時00分更新

文● 盛田諒/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

音楽に興味を持ったのは「何これ面白そう」

―― Twitterの情報が気になったのでお話を伺いに来ました。

ADmurata それじゃまず、みんなとしゃべってた「石垣島ラー油」のことなんですけど。

―― いや、友だちとのおしゃべりじゃないんですから。音楽歴を教えてください。

ラー油の話

ADmurata えーと、エレクトーンやトランペットをやってて、自分で楽器を買ったのは14歳のときです。家具通販のチラシに「ギター9800円」と書いてあって。

―― どのアーティストにあこがれてアコースティックギターを?

ADmurata いや、クラッシックギターです、ナイロン弦の。それに、何のバンドが好きでコピーしようと思って、というのではなく「何これ面白そう」という。

―― って、そのとき音楽は何を聞いてたんですか。

ADmurata 「らららむじんくん」のテーマとか? 松任谷由美とか、美空ひばりとか。あと、兄が声オタだったので林原めぐみさんとか「ZMAP」とか聴いてました。友だちと一緒にLUNA SEAとかをコピーするまで本当にバンド系って知らなくて。

―― そのまま時間が進んでいくと?

ADmurata 高校になったら一転して、3年間ずっとHR/HMやってました。セックスマシンガンズがきっかけになって、アイアンメイデンにインペリテリ、ディープパープルにジャーマンメタル、様式美ですよ。

―― 高校を出たあとすぐ今の会社に?

ADmurata いや、まずIT系企業に入ったんです。ホームページを作ったり、Photoshopをいじったり。そこに1~2年勤めたんですけど、色々あって辞めてしまって。そこで思いたって、はじめて2週間ほど海外に行ったんですね。21歳のころです。

むらたさん(25)

―― ぼくも前の出版社がつぶれたとき、2週間ほどインドに行きました。どちらへ?

ADmurata イギリスとアイルランドです。そこで「We Will Rock You」の舞台を見て。さらに路上アーティストのレベルの高さにも衝撃を受けて。もう恥ずかしくなったんです。

―― びっくりするのは分かりますけど、恥ずかしいというと?

ADmurata 自分も含めて、日本は音楽の技術も「見せ方」もダメだと。なので、ずっと夢だった音楽の仕事を日本でやろうと思って、自分も投稿していたmuzieで働かせてもらうことになったんです。でもそこで音楽業界のあれこれを聞き、絶望し。

―― あらまあ。

ADmurata 2年間くらいいたあと、muzieの人がハッチ・エンタテインメントを作って、そこに呼ばれて。とりあえず業界の中をもっと見てみたいなと、行くことにしました。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン