ハイライトとシャドーをそれぞれ補正可能
レンズは28~140mm相当の5倍ズームでF3.5~5.9。レンズがやや暗めなのでISO感度はすぐに上がっていく。撮像素子は1/2.3インチの1210万画素と普及価格デジカメのCCDセンサーで、CCDシフト式の手ブレ補正が搭載されている。
撮影最短距離はマクロモードで10cm。マクロモードはワイド端から中望遠まで働き、中望遠時は20cm。スーパーマクロ時は焦点距離が35mm相当に固定されて約8cmと、スーパーマクロと呼ぶほどではなく、もうちょっと寄れると嬉しかったところだ。
ISO感度は80から6400(ただし、3200と6400は画像サイズが小さくなる)と幅広く、ISOオートでは最大800まで上がる。高感度時の絵はディテールを多少犠牲にしてもノイズを消すという方向か、ノイズリダクションがけっこう強い。
感度別撮影サンプル
ISO 400からノイズリダクションの影響がではじめ、ISO 800からはけっこう目立つが、ノイズを強めに消しているのでディテールは失われるが、パッと見た感じはISO 800までなら使えそう。
高感度モードにすると画像サイズが5Mに落ちるが、最大ISO 6400まで上がり、高めのシャッタースピードを維持してくれるので、画質より動きを止めたいときにも重宝する。
基本的にカメラ任せで撮るカメラだが、彩度やシャープネスを変更できたり、ダイナミックレンジ設定でハイライト部とシャドー部をそれぞれ補正できるなど、ある程度のカスタマイズは可能だ。
ハイライトとシャドー補正のサンプル
シャドー補正はさほどでもないが、ハイライト補正はなかなかよく効き、白飛びが抑えられるのが如実にわかる(逆に補正なしの時これだけ目立つ白飛びを起こすのもどうかと思うが)。白飛びするようなシーンで使ってみたい。