いままで、会社のメールを携帯電話に転送するサービスはあった。しかし、携帯電話からメールを送信しても、相手は知らないアドレスからのメールを受信することになり、自己紹介や案件内容を入力したりと面倒だ。そこでKDDIと沖縄セルラー電話は、会社のパソコンと携帯電話で同じメールアドレスを使えるサービスを発表した。
KDDI（株）と沖縄セルラー電話（株）は18日、au携帯電話を使って会社と同じアドレスでEメールの送受信が可能となる「ケータイ de 会社メール」を発表した。 ウェブメールとは違い、常に持ち運んでいる携帯電話のメール機能を利用するため、使いやすさが特徴のサービスだ。利用者は新たにアプリを導入する必要もない。
会社のメールサーバーで受信したメールをKDDIの中継サーバーに転送する仕組み。
会社のメールサーバーを経由するため、会社で導入しているセキュリティー対策が反映されるメリットもある。契約するには、会社のシステム管理者がケータイ de 会社メールの管理専用画面にアクセスして契約、設定する必要がある。
サービスの提供イメージ
本サービスを導入する条件としては、会社のメールサーバーがIMAPおよびSMTPプロトコルに対応していること。そして、KDDIが提供する中継サーバーとインターネット接続できることが前提となる。
対応端末は、EZweb multiコース、EZ WINコース対応の全機種。ただし、E30HTなどのスマートフォンおよび、データ通信カードは除かれる。
なお、本サービスに登録するとau携帯電話で標準のアドレス「@ezweb.ne.jp」が廃止される。そのため、関連するサービスも利用できなくなる。そのため、@ezweb.ne.jpアドレスが必要となる以下のサービスが利用できなくなる。
- KDDI Business Outlook ケータイ連携（メール）
- ビジネスメールアドレス
- ビジネスケータイフィルタリングサービス「メールフィルター一括設定」
- EZweb Eメール制限サービス
初期費用は無料。サービスの利用料金は、月額基本料金が1契約につき210円、携帯電話利用料が1台あたり210円。
ただし、携帯電話利用料は、利用台数が多いほど割引される。割引率は契約利用台数が100台以上～300台未満では5％、300台以上～500台未満では10％、500台以上～1000台未満では15％、1000台以上～2000台未満では20％、2000台以上では25％となる。
割引は契約台数に応じて自動適用されるため、申し込みの必要がなく、台数の増減があっても手続きは必要ない。
本サービスは、4月中旬にサービスを開始する。
