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“趣味の古銭”で1億円、50歳・脱サラ店長の挑戦 (1/3)

2010年02月18日 11時00分更新

文●三浦たまみ

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※この記事は、「徹底解剖! 成功ネットショップの現場ノウハウ」の第29回です。過去の記事もご覧ください。


石塚眞一郎さん

アイコインズの店主・石塚眞一郎さん

 趣味性が強くコアなファンに愛される商品は、市場規模こそ小さいものの、その分、大手資本が参入する可能性が低い“穴場”でもあります。仕入れ先や顧客に対して高度な専門知識を求められることも多いため参入障壁が高く、競合店が少ないのが魅力です。

 趣味性の高い商材を扱う場合、もっとも大切なのはその商材を好きかどうか――。コインや古銭など、いわゆるコレクターズアイテムを扱う『アイコインズ』の石塚眞一郎さんは、こう言います。

「中国の古文銭(周代から隋時代までの貨幣の総称)や、江戸時代以前に流通していた小判が手に入る。それだけで私だったら、歴史の一端に触れることができるんだと思ってワクワクしますし、小判が30万円、モノによっては300万円以上しても納得できるんですけど、コイン好きじゃない人が見れば、ガラクタ同然。趣味性の強い商材は、それほど人の価値観に左右されるんです。つまり、心底好きな人だけが買いに来る商材であり、そういう人は、いかに商品に価値があるか、商品が好きかという気持ちを共有したいと思うケースが多い。店主自身に『好き』という前提がなければ成り立たない商売だと思います」


■今回の成功ネットショップ:
コイン・古銭の販売『アイコインズ』

アイコインズ


28年間続けたサラリーマン生活にピリオドを打ち、2000年5月、コインや古銭を扱うネットショップ『アイコインズ』をオープン。2000年前の中国のコインはじめ、日本や世界の貨幣やコインを販売している。コアなファン層が多く、7~8割がリピーター。楽天市場に支店もあり。年商1億円。

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