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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 ― 第40回

錯綜するコード名の違いを一覧 CPUコード名まるわかり

2010年02月22日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/)

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 やっとインテルチップセットのロードマップが終わって、さて次はAMD……というところで、編集氏より「一度CPUとチップセットのコード名をまとめてほしい」というオーダーが入った。確かにコード名と製品の関係はわかりにくい。

 以前はまだ、コード名と製品名が一致していたし、ひとつのコード名が複数の製品にまたがる事はあっても、1シリーズに複数のアーキテクチャーがまたがることはないから何とかなっていたが、最近ではこれすらも怪しくなっている(その最大の戦犯がインテルとNVIDIAである)。そんなわけで、このあたりで一度アーキテクチャーと製品のラインナップを整理してみたいと思う。

 ちなみに、真面目にやると膨大な量のページになってしまうので、とりあえず今回は現在販売しているもののみとし、コード名が判明しているが製品出荷前のものについては「N/A」と示させていただく。また対象はここまで説明してきたインテル/AMD/VIAのCPUとAMD/NVIDIAのGPU、それとインテルのチップセットとさせていただいた。


Core iシリーズで混沌とした
インテルデスクトップCPUのコード名と製品名

 インテルの場合、メインストリームより上(ハイパフォーマンス/エンスージャスト向け)は「○○field」、メインストリーム以下(メインストリーム/バリュー向け)は「○○dale」というコード名をつけることが一般的である。もっともこれはあくまで原則であって、例外もいっぱいある。

「Penryn」コアの「Yorkfield」ことCore 2 Extreme
「Penryn」コアの「Yorkfield」ことCore 2 Extreme

 例えば、初代の65nmプロセスCore 2 Duoは「Conroe」というコード名で、後から出てきたCore 2 Quadは「Kentsfield」だったものの、Core 2 DuoベースのハイエンドCPUは「Conroe-XE」だった。ついでに言えば、Conroeをバリュー市場向けにキャッシュを削減したのが「Allendale」であるが、Westmereコアのモバイル向けCPU(Core i7/5/3)は「Arrandale」と、これまた非常に紛らわしいコード名をつけられていたりするから混乱しそうである。

お詫びと訂正:掲載当初、Arrandaleと記載するところを謝って記載していました。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2010年2月24日)

インテルデスクトップCPUのコード名一覧

アーキテクチャー
コード名
製造プロセス 製品コード名 製品
Penryn 45nm Wolfdale Core 2 Duo E7000番台/E8000番台
Pentium E5000番台/E6000番台
Celeron E3000番台
Yorkfield Core 2 Extreme QX9000番台
Core 2 Quad Q8000番台/Q9000番台
Nehalem Bloomfield Core i7-900番台
Lynnfield Core i7-800番台
Core i5-700番台
Westmere 32nm CPU
+45nm GPU
Clarkdale Core i5-600番台
Core i3-500番台
Pentium G6960
32nm Gulftown N/A
Sandy Bridge Sandy Bridge N/A
Silverthorne 45nm Diamondville Atom 230/330/N270/N280
Pineview-D Atom D410/D510

 まずはデスクトップ向けCPUから始めよう。現在のCore 2 Duoは45nm世代の「Penryn」コアをベースとしたものだが、これはモバイル向けの「製品コード名」がそのまま「アーキテクチャー名」として使われている。デスクトップの製品コード名としては、「Core 2 Duo」が「Wolfdale」、「Core 2 Quad」が「Yorkfield」である。この世代では、バリュー向けに別のコード名を当てることは無かったので、Core 2 Duo/Pentium DualCore/CeleronのすべてがWolfdaleのコード名で統一されている。

 これに続くNehalem世代、つまりCore iシリーズであるが、これが混乱の極みである。最初に出たのはXeon向けの「Nehalem-EP」と同じ構造を持つ「Core i7-9xx」シリーズで、これには「Bloomfield」という名前が付けられている。このBloomfieldの場合、オンダイでCPUとメモリーコントローラーを統合したものである。

Core i5-750
コード名と製品名の乖離が甚だしくなってきた「Core i5-750」

 これに続き、CPUダイにメモリーコントローラーとPCI Expressコントローラーを統合したものが、「Lynnfield」というコード名で登場する。このLynnfieldが「Core i7-8xx」と「Core i5-7xx」という2つのシリーズで登場したことで、Core i7には2種類のアーキテクチャーが混在することになった。

 さらに、この後登場した「Clarkdale」もまた、「Core i5-6xx」と「Core i3-5xx」という2つのシリーズで提供されるようになった。Clarkdaleは32nmのCPUコアと、45nmのGPU+メモリーコントローラー+PCI Expressコントローラーをワンチップ化したMCM構造の製品だが、これらの結果、3つのアーキテクチャーが3つの製品ラインに跨って展開される形になっている。製品ラインから見てみるとこうなる。

  • Core i7:Bloomfield、Lynnfield
  • Core i5:Lynnfield、Clarkdale
  • Core i3:Clarkdale

 ちなみに、ここまでは現在販売されている製品の話だが、これに続いて今年前半には、新しくWestmereベースの6コア製品も投入されるもようだ(3月という話も囁かれているが、4月にずれ込みそうな気配もある)。これは現在のBloomfieldベースのCore i7-9xxシリーズの後継となるものだが、「Gulftown」というコード名(これもまた例外だ)のこの製品も、やはりCore i7-9xxの型番を使うことになりそうだ。

 つまり、Gulftownも加わってCore i7には3種類のアーキテクチャーが混在することになる。また、これに続き2011年に投入される「Sandy Bridge」ベースの製品も、(まだ決定はしていないが)やはりCore i7/5/3の型番を利用することになりそうだ。さらに混乱に拍車がかかりそうである。

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