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五輪開催! PCでデジタル放送をキャプチャーする 第3回

家電レコーダーに負けないPC用地デジチューナーの録画機能

2010年02月12日 12時00分更新

文● シバタススム

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複数のHDDを活用して、録画データを貯め込む
録画先の複数指定

 地デジの録画は1時間に約5~7GBとHDD容量をかなり消費する。油断をしているとHDDが満杯になってしまう場合がある。そんなときに便利なのが、録画先の複数指定だ。1TBのHDDに録画できるのは約130時間。2台の1TB HDDを接続しておけば260時間と接続した台数に応じて録画時間を増やすことができる。

 バッファローの場合には最大3台まで設定が可能。さらに、録画中に容量が一杯になっても自動的に録画先を変更して録画を継続できる。またピクセラでは、録画する優先度を設定しておいてその順番に録画できる容量を自動判別して録画先を決定する。アイ・オー・データ機器の製品では複数指定はできないものの、録画可能な容量の範囲で録画した日時が古い順に番組を消して新しい番組を録画する機能を持っている。もちろん消したくない番組はロックしておくことができる。

バッファローのサイトから

バッファロー「DT-H45/U2」に搭載されている「リレー録画」は録画先のHDDを3台まで設定することができる。録画中にHDDが満杯になった場合には、自動的に2台目のHDDに録画が引き継げる

出先から自宅のPCに録画予約を追加する
「ネット経由でのリモート予約」

 会社や外出先などで、見たい番組の予約を忘れていることに気づくことがある。そんなときに使えるのがネット経由でのリモート予約だ。これはネットワークを経由して予約情報を視聴ソフトに送り込むもので、アイ・オー・データ機器の製品では「どこでもmAgicTV」という専用ソフトが標準で添付されている。このソフトは遠隔予約録画後の省電力モードへの移行も設定できるなど非常に高機能だ。

どこでもmAgicTV

アイ・オー・データ機器の「どこでもmAgicTV」は録画後にPCを休止状態や省電力モードに移行させることができ、非常に高機能なものとなっている

 バッファローの場合は、So-netが運営しているテレビ番組表サイト「Gガイド.テレビ王国」の「iCommand」機能を利用する。これはあらかじめ「Gガイド.テレビ王国」でアカウントを取得しておき、視聴ソフトにこの情報を登録しておくことで、携帯電話などで「Gガイド.テレビ王国」にアクセスし、番組表から予約ボタンを押して予約設定できる。

DVD/BDプレーヤーやPS3で見たい人に
「ダビング10とブルーレイ/DVDへの書き出し」

 言うまでもなく家電レコーダーに搭載されている機能だ。PCでも対応する記録型のBD/DVDドライブがあれば、録画した番組をBD/DVDメディアにコピーやムーブできる。

 2008年7月にスタートした「ダビング10」の登場後は、PC用チューナーでもほぼ対応が進み。地上デジタル放送であれば9回までのダビング(+1回のムーブ)が可能になっている。

BDメディア

BDメディアの場合は、メディアの種類だけ気をつければいいが、DVDメディアの場合はCPRM対応かを確認する必要がある

 ただし対応するメディアの種類については若干注意してほしい。まずはDVDにムーブする場合には、CPRMに対応したドライブとメディアが必要になる。またメディアの種類もBD-RやDVD-Rへのダビングに対応しない製品もある。アイ・オー・データ機器、ピクセラの現行製品は基本的に問題ないが、バッファローに関しては対応が別れるため、製品スペックをよく確認した方がいい。

録画したテレビ番組からCMをカットする
「番組のカット編集」

 こだわり派のユーザーであれば、録画した番組からCMなどの不要に感じる部分をカットして保存しておきたいという欲求があるはずだ。そんなときに用いるのがカット編集機能だ。また1枚のディスクにより多くの番組を収録するのにも役に立つ。

CM自動検出機能

アイ・オー・データ機器のカット編集機能に搭載されている「CM自動検出機能」。本編とCMの境目を自動的に判別してカット点を設定してくれる

 デジタル放送のさまざまな制限により、初期の地デジチューナー製品にはなかなか搭載されなかったが、ここ半年ほどで主要3社ともに機能を実装してきている。また、アイ・オー・データ機器とピクセラの製品では、録画したデータを解析して、番組の本編とCMの境目を自動的に検出しカットしやすいようにする「CM自動検出機能」を搭載している。

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